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敏洋’s 昭和の恋物語り
きのうのできごと 〜読後感想〜「あちらにいる鬼」
2023年05月21日
テーマ:テーマ無し
井上荒野さんの作品です。ある方にすすめられて購読してみました。しばらく日本の作品から離れよう、読むとしても明治・大正の文豪たちの作品にしようと決意していたのに。あいかわらずのわたしです。惑わされやすいのは、いつまでたっても……
さて。「あちらにいる鬼」です。詳細は述べませんが、映画化されたこともあり、ご存じの方も多いことでしょうから。これはねえ、男が読んでは――いえわたしが読むべきでは、すくなくとも気が小さい男の読んではいけない本でした。なんだかねえ、女性のこころのへやに土足でんで上がり込んでいくような気がするんですわ。「いやよ」とか「だめよ」とか、そうした拒絶のことばを浴びせられるでもなく、といって「いらっしゃい」と歓迎されるでもなく、「おきたの?」といった日常のことばを頂戴するような感覚におそわれてしまうんです。
まだ1/3ほどしか読み進んでいないというのに、なんかこう、玄関先で立ちすくんでいる、玄関のがまちに片足だけをのせて、たじろいでいる感覚です。思い出します、このか感覚。アニマルズの「朝日の当たる家」という楽曲に、こんな一節があります。
Well, I got one foot on the platform(片足はプラットフォームに)The other foot on the train(もう片方は列車に)I'm goin' back to New Orleans(俺はニュー・オーリンズに戻る)To wear that ball and chain(自らに足かせをはめるため)
はじめて購入したレコードです。この、後悔している思いが、ずんずんとわたしの奥底にひびきわたり、押し込んできました。
いま通っている整形外科のリハビリで、腰に熱〜いアイロンじゃなくて、アイロンのごときにものを押しつけられながら、10分間読みふけっています。就寝前の20分ほどを、眠気に襲われながら、覚醒していない頭をかかえて霧のなかをあるくようなあやふやな感覚で、文字を追っていく。ちっとも頭に入らない。模試が記号に見える。はしっている、理解できない。
とつぜんにおそってくる、槍。ことばじゃないよ、もう。矢、だよ。黄金の弓からはなたれた、漆黒の矢だ。グサリと、それが突き刺さってくるんだもん。とうてい男にはかけない――まねのできない比喩が容赦なく降ってくるんだ。
女性が、おんな・こどもをののしっても、さほどには叱られない。でもでも、男がそれを、おんな・こどもに振るったら、それこそ袋ただきだ。ほんとに女性のことばは怖い。とうてい男にはまねのできない、太刀打ちできそうもない文が連なり文章となり節となっていく。降参、降参です。
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