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「聖地には蜘蛛が巣を張る」 

2023年05月18日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔2022年/デンマーク〕イランの聖地・マシュハドでは、最近「スパイダー・キラー」と呼ばれる男の存在に、市民が恐怖に慄いている。「スパイダー・キラー」は、街角に立つ娼婦たちに、客のフリをして近づいては、殺しを繰り返しているのだ。女性ジャーナリストのラヒミは、犯人を捜すべく、地元の記者と手を組むが、なかなか手掛かりが掴めない。ついにラヒミは、自らが囮となって、街角に立ち、犯人からの声掛けを待つが・・・。イランで実際に起こった、16人の娼婦殺しを基にした映画。日本人の基準で物事を考えてしまうと、到底理解できない、犯人や、その家族の、ものの考え方。さらに、警察にしても、一部の市民にしても、「この人たちは、私とは精神構造が違うんだ」とでも思わないと、観ていられない。犯人は、最初から誰だか分かっているので、推理する楽しみはないけれど、その分、普段、善良そうな顔をしている、一見、気の弱そうなあの男が、なぜ、あのような殺人を、と、そちらに関心がいく。犯人は、「薄汚い娼婦を、俺が始末してやっている」と本気で思っている。その信念が恐ろしい。確かに、売春は褒められた行為ではないけれど、娼婦たちの生活は、息苦しくなるほど、貧しく、おそらく、他に仕事がないのだろうと思われる。そして、そんな彼女たちを買う男がいるから商売が成り立っているわけであり、女だけが悪い、男だけが悪い、という問題ではない。一方的に、「街を浄化する」なんて、偉そうに言うな、と言いたくなる。さらに、そこに絡んでくるのが、宗教と、激しい女性蔑視。ラストは、一瞬は、胸がスッとするんだけど、その後の展開にはゾッとする。ネットでは多くのかたが、「胸糞」と。映画自体は面白いけれど、ものの考え方は、最後まで相容れない。評価 ★★★★☆

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