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◆エゴイスト◆ 

2023年01月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

エゴイスト (小学館文庫 た 42-1)作者: 高山 真出版社/メーカー: 小学館発売日: 2022/08/05メディア: 文庫大学を出て、出版社で働いている浩輔も30代半ばとなり、体形が気なり始めたため、8歳年下のパーソナルトレーナー・龍太を紹介してもらう。2人はすぐに、互いに惹かれ合い、恋に落ちる。龍太は、癌に冒された母を養っており、14歳の時、同じ病で母を亡くした浩輔は、彼らに手を差し伸べる。それがこの先、思わぬ結果を招くとは、その時は思いもせずに・・・。編集者でエッセイストの高山真さんが書かれた、自伝的小説。タイトルは「エゴイスト」。エゴイスト?あれはエゴなのか。そう言うなら、この世の愛は、全てエゴだ。浩輔と龍太が、心の底から愛し合い、龍太の母親まで巻き込んで、笑い合った日々は、どのような結末を迎えようと、人生を彩った、かけがえのない時間だったはず。テーマとは関係ないけど、一つ。浩輔を、「オカマ」だと囃し、自殺を考えるようになるまで、壮絶ないじめを繰り返し、浩輔の母の死をも、小馬鹿にして笑った、小中学校の同級生ども。浩輔が、難関大学を卒業後、大手出版社に入社し、高給を得、ブランド物の服とバッグで身を固め、颯爽と帰省した際、偶然出会った、いじめの主犯格・Aは、声もかけられず、目も合わせられず、こちらを盗み見るだけで、逃げるように立ち去った場面には、心底、溜飲が下がる。

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