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のんびり。
◆デンジャラス◆
2022年09月10日
テーマ:テーマ無し
デンジャラス (中公文庫 (き41-2))作者: 桐野 夏生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2020/06/24メディア: 文庫文豪・谷崎潤一郎の、妻・松子の妹・重子が一人称で語る、谷崎の素顔。重子は、谷崎の小説「細雪」で、三女・雪子のモデルと言われている事が自慢で、自分は、谷崎にとって、特別な人間だという自負がある。2年半ほど前に、「細雪」を読んだばかりなので、 ↓https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2019-07-31まだ記憶に新しく、この小説は大変に興味深く、そして面白かった。私がとても気になった「細雪」のラスト、『下痢はとうとうこの日も止まらず、 汽車に乗ってからもまだ続いていた』が、この本でも触れられていて、重子の夫、田邊は、「なんやねん、あのラストは。 あれではまるで、 雪子の結婚が不幸になるのを予言しているみたいやないか」と言っているのが可笑しい。不思議な均衡を保っていた谷崎家に、波紋が広がるのは、松子の連れ子と結婚した千萬子を谷崎が大層気に入り、舅と嫁、という関係以上の親密さになった事。千萬子は、気位が高く、松子や重子のような古臭い考え方をする女と違い、いかにも現代風で、小生意気な、可愛げのない女で、でも、谷崎の目には、それがとても新鮮で、面白い女に写る。松子と重子は、谷崎が千萬子に夢中になっていく様子を傍からやきもきしながら見ている。あたかも、それは、今まで主役だった自分が、脇役に降格されたかのような、失望感。それでも重子は、谷崎の新作小説「鍵」で、 ↓https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2015-09-26密かに、これは自分がモデルだと考え、内心小躍りしたり。他にも、千萬子をモデルにして書いたと言われているのが、「瘋癲老人日記」。 ↓https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2013-06-17谷崎の家には、常に女中を数名置いているのだけれど、彼女たちの日常を描いた小説が、「台所太平記」。 ↓https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2015-12-31などなど、多数の谷崎作品のタイトルが出てきたのが面白くて、夢中で読んだ。
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