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「ミッドナイト・ファミリー」 

2022年03月27日 外部ブログ記事
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〔2021年/メキシコ・アメリカ〕試写会で観た。メキシコの首都・メキシコシティで、救急隊を生業とするオチョア家の生活を描いたドキュメンタリー。家族で救急隊?と思われるかたもおられるかもしれないけれど、舞台のメキシコシティでは、人口900万人に対して、救急車はたったの45台ほどしかなく、そのせいで、民間の人間が、救急車の運転をし、資格がないまま、医療行為にあたるという、「闇営業」があるのだという。「闇営業」と聞くと、日本では、勤務先に報告せずに副業をする、とか、反社と関わりを持つ、などのイメージがあるけれども、この映画における「闇営業」は、日本のそれとは全く違うのだ。「闇とはいえ、需要の多い仕事だから実入りもいいのでは」と考えもしたけれど、甘かった。オチョア家の救急車で運ばれた、病人や怪我人は、「金が無い」ことを理由に、料金を踏み倒すことがしょっちゅうで、タダ働きさせられるケースが本当に多い。「こんな病院に行きたくなかった」などと難癖つける客もいる。無資格とはいえ、懸命に医療行為をしているのに、それはないだろう、という思いが止らない。そして、そのせいで、オチョア家が、決して豊かとはいえない生活をしているのも、辛い。他にも問題は多い。まず、同業者との争い。救急医療と、搬送という仕事ゆえ、現場に駆け付けるのが、一番早い車が仕事にありつける。路上では、同じ場所に向かう同業者と、レースのような展開なったりする。それから、警察との関係。彼らは、病人・怪我人が出たとの情報を、警察に金を払って得ている。しかし、それとは逆に、「闇営業」を通報されたら、「終わりだ」という、台詞もある。何という矛盾。他国の内情について、私のような者がとやかく言う事はできないけれど、そんな事が横行するくらいなら、なぜ、国がもっと、救急車の数を増やすなり、オチョア家のような民間救急を認可制にするなり、しないのだろう。私設救急隊の中には、悪徳業者のようなものもいると解説にある中で、オチョア家は本当に良心的で、親切だ。そういった隊が、タダ働きしないような制度を作ってあげてほしいと思うのは、のんきで、世間知らずな日本人だからなんだろうか。メキシコは、たった一度、ほんの数時間滞在した事があるだけなので、いつかきっと、もっと時間をかけて旅してみたいと思う国の一つだけど、そんなメキシコの、知らなかった面を知った映画。見応えがあり、面白かった。評価 ★★★☆☆この作品..

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