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雲っち

扇動されない人 

2021年11月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:今日このごろ

78歳とは思えない距離を歩くパットさんは、物事を原点から見る人です。自分の健康を保つと言う目的では、若い頃はバスケットボールやランニングを毎日やっていました。今は歩く事かジムでのウェイトトレーニングを毎日していますが10キロ位は軽い散歩の域なそうです。

この間パットさんと5時間一緒に歩いた時、ベトナム戦争の徴兵の話になり、パットさんは徴兵を免れるため出来る限りの手を打ち、最後の手段としてはカナダに移住する事まで考えたそうです。

私は今まで、徴兵を回避した人は卑怯な人だという感じがしていました。でもパットさんは卑怯な事をする人ではありません。サンフランシスコでコンピューター関係の一流会社で働いていた時、人を押し分け人の上に立たなければならない企業の仕組みに嫌気がさして、家族を連れて山の中に自分で小屋を建てたのから始まって、今では別荘を持ち毎年2カ月カリブ海で過ごす事が出来るようになった働き者です。

そういうパットさんがどうして徴兵を回避したのか。彼曰く、「何のためにベトナムに行って人を殺さなければならないのか?社会主義が進出するのを阻止するため?冗談だろ。」国が掲げるプロパガンダの無意味さを、シンプルな原点から見極められる目を持っているからです。

パットさんのお話には微塵も見栄や嫌味がありません。私も世間の雑音に惑わされない目を持ちたいです。



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