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敏洋’s 昭和の恋物語り
ボク、みつけたよ! (十六)
2021年11月14日
テーマ:テーマ無し
すみません、横道にそれすぎました。
海地獄です。なんで海地獄なんですかね。
海に面しているわけでもないし、大きな池がありますが−ああひょっとして、この池が大きいから海に例えたのかな? きれいなコバルトブルーですしねえ。
父の話によると、わたしが幼少のみぎりに連れられてきた折には「うみ、うみ」と大騒ぎしたらしいんです。
全然覚えていないのですけれど。大はしゃぎしたのはいいのですが、突然に泣き出したというのです。
金棒を持った鬼が池のそばに立っていて、それを見た途端に金縛りに遭ったように立ちすくんだらしいです。
「おしっこを漏らして大変だった」なんて言われたのですが、ホントの事かどうかは定かではないですよ。
そうか、「息子の怖がりはわたし譲りだったのか、そうかそうなんだ」。
変なところで嬉しくなってしまいます。
池からは少し離れていましたが、小高い場所に椰子の木群が植えられていました。
まさに南国そのものですよ。
ああ、平成30(2018)年のハワイ旅行を思い出します。
「他所で言いふらさないように」。会社からの厳命です。
クルージングでのショーは素晴らしかったですよ。
若い頃に流行ったツイストなんかを踊ったりしましてね。
昭和のダンスで、大流行したんです。正直の所、わたし、踊るのは初めてなんですよね。
膝を曲げて腰を落とし、ひねるんです。ねじるんです。
お爺ちゃんお婆ちゃん世代に聞いてみてくださいな。知らない人はいないはずですから。
平成のバブル時代に、ワンレン・ボディコンブームがあったでしょ?
勝るとも劣らぬほどの盛況ぶりでしたよ。
ハワイでは[ブルーノート]でのジャズ演奏鑑賞をしてきました。
それがですね、なんともお恥ずかしい限りでして。
夜の6時半からの演奏だということで、もうウキウキで入りました。
そうしたら、店内が暗いんですよ。食事付きだったので明るいと思っていたのですがねえ。
実はですね、ルール違反というかマナー違反をしちゃいました。
本来は食後に演奏を聴くべきなんですよ。精々が、ドリンクだけですよ。
ですので、もっと早くに店に入り食事をすべきだったんです。
なんかねえ、食べた気がしませんでしたわ。
しかも、量が半端じゃない。さすが、アメリカです。
ちと持て余し気味の折りにスタッフがやってきて、話しかけてきます。
無論、英語です。ちんぷんかんぷんです。
突然に「takeout,OK?」と聞こえたので、「Yes,Yes!」と頷きました。
こういうところなんですねえ、わたしの至らぬ所は。決して悪気があってのことではないんですよ。
無きなきにしもあらずでして。
ハワイでの[ブルーノート]は、ホームページからの直接予約をしました。
英語ではないですよ、キチンと日本語での説明でしたから、予約が出来たんです。
ただね、そこに、なんて言うかスケジュールじゃなくて、「食事を済ませてから、演奏をお楽しみください」。
そんなひと言があればですねえ、わたしだって早めに入ったんですが……。
言い訳にはなりませんね、そうです、ただただ恥じ入るだけです。
そして、自分という者がどういう人間かと言うことが、すこし垣間見えたということですね。
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