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「くじらびと」 

2021年08月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔2021年/日本〕試写会で観た。銛1本でマッコウクジラを突いて、捕獲するという漁法が行われている、インドネシアのレンバタ島・ラマレラ村の人々の生活を3年に渡って撮影したドキュメンタリー。鯨漁というだけで、世界には一部、目くじら立てて批難する人々がおられると聞くけれど、この映画を観ていると、ラマレラ島の皆様は、鯨を愛し、鯨を畏れ、鯨と共に生きていると感じられ、無駄な殺生をしているわけじゃあるまいし、誰に批難される事があろう、と思う。ラマレラ島では、農作物が育たないため、鯨は大切な食料であり、市場で物々交換をするためのものでもある、命綱だ。彼らが捕獲する鯨は、年に10頭ほどで、その解体作業には目を見張る。とにかく、鯨の体の骨以外は、何一つ無駄にはしない。そして、体の各部位は、「ここは乗組員」「ここは土地の主」など、分配する人間が全て決まっているという。それは揉め事を起こさないための掟であり、素晴らしい生活の知恵だと思う。食事の前には神様に祈りを捧げ、ありがたくいただく。見習わないといけない部分が沢山ある。彼らの船が、またすごい。全ては手作りで、村の人々が全員で、その作業を行う。漁の時は、船は女人禁制だけれど、完成した船の試運転の時は、女も乗せてもらえる。私も普段は、女が不当に差別されたりする世界は、嫌だなと思っているけれど、捕鯨の時の船に女が乗れない、というのは、全く女性差別とは思わない。男と女の体力は、明らかに違うし、映画を観ていると、やはり捕鯨は男性がしてこそ、と感じる。それでも、試運転の時は女が乗れるというのが凄く好き。これは、女を不浄のものとして、船に乗せないのではないという、気持ちの現れのように思える。もしも、この先、女の子で、「私も捕鯨がしたい」という子が現れたら、その時は乗せてあげてほしい、とも思う。ただ、こういった人々の生活にも、少しずつ、現代の考え方が入り込んできているんだな、と思われる場面があった。10歳ほどの少年が、「大人になったら鯨捕りになりたい」と言ったのに対して、両親が、ほんのかすかに微妙な表情で、「学校に行かないと」言った場面。100年後、この村はどうなっているのだろう。評価 ★★★☆☆

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