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のんびり。
「ビバリウム」
2021年04月08日
テーマ:テーマ無し
〔2019年/アイルランド・デンマーク・ベルギー〕庭師のトム(ジェシー・アイゼンバーグ)と、小学校教師のジェマ(イモージェン・プーツ)のカップルは、2人で暮らせる戸建てを探していた。街の不動産屋を訪ねた2人は、店主のマーティンから、最近開発された住宅地「ヨンダー」の物件を勧められる。案内された「ヨンダー」には、全く同じ形の家が何千軒も立ち並び、その中の「9」の内覧をしていると、いつの間にか、マーティンは帰ってしまったようだ。2人もとっとと帰ろうと、車に乗り込むが、どこをどう回っても、「9」の家の前に戻ってしまう。翌日から、あらゆる手段を使って、脱出を試みるも、全て失敗。怒ったトムは、「9」に火を放つが、翌日には元通り。そして、家の前に段ボールが置かれ、中を見ると、生まれたばかりの赤ちゃんが・・・。ものすごい閉塞感。落ち込んでいる方、今、人生が八方塞の方、袋小路に入り込んで悩んでいる方などは、観ない方がいいかも(笑)。なにせ、主人公のトムとジェマが連れていかれた住宅地「ヨンダー」を見ただけで、ゾッとするような思いがする。寸分違わぬ家が建ち並ぶ様子が、あれほど不気味とは。散歩をしていると、建売された家が並んでいるのを見る事があるけど、家同士の外観が、似て見えても、少しずつ作りを変えてあるのは、そういった人間の心理を考えての事なのね、と納得する。さらに、この「ヨンダー」、あれだけ広大な住宅街だというのに、人っ子一人いない。通りを歩く人もいなければ、走る車もない。とにかく、この世から隔絶された場所、そう表現する以外にない。そんな場所で暮らすしかなくなった、トムとジェマだけど、せめて、本とか、テレビとか、ラジオとか、CDとか、PCとか、そういった類いのものでもあれば、少しは気が紛れるだろうなぁと思いながら観るけど、それも無し。いや、テレビはあるにはあるけど・・・。さらに、段ボールに入っていた赤ちゃんは、90日ほどで、7〜8歳(?)になるのだけれど、この子がまた不気味で(笑)。これを書くにあたって映画サイトを見てみたら、この映画、ベルギー・デンマーク・アイルランドの作品なのだと知った。いかにもなアメリカ人・ジェシー・アイゼンバーグが主演だし、英語だったから、てっきりアメリカの映画だと思い込んでいたけど、ちょっと納得。よく観るアメリカやイギリスの映画とは、どこか違う(ような気がするだけか?(笑))。好き嫌いが分かれると思うけど..
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