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◆猿の見る夢◆ 

2021年04月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

猿の見る夢作者: 桐野 夏生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/08/09メディア: 単行本主人公は、メガバンクから、女性向けファッション業界に出向している、薄井正明、59歳。妻、一人。息子、二人。愛人、一人。ある日、薄井が家に帰ると、リビングでジャージを着て、寛いでいる見知らぬ”おばさん”がいて、仰天する。妻曰く、「彼女は、長峰栄子先生といい、 彼女に悩みを相談すると、たちどころに解決する」と言う。あんな”おばさん”に一週間も居座られるなんて、冗談じゃない。とっとと帰ってもらうよう、明日きつく言わなくては・・・。久し振りに読んだ桐野夏生さんだけど、やっぱり凄いな。主人公に対する、突き放した視線。まるで小馬鹿にでもしているような。自分の書く小説の主人公を、あんな風に描けるなんて、さすが、クールビューティの桐野さん。それとも、それも、桐野さんの愛情表現か。世間の基準から言ったら、それなりの立場の男なんだろうけど、その中身は、まったく頼りない(笑)。彼には自分というものがなく、何かあると、そっちに流れ、こっちに流れ、定まった軸がない。そんな彼が、妻の連れてきた”おばさん”に翻弄される。”おばさん”を冷たく拒絶したかと思えば、自分に不都合が起こると、頼ったり、一貫性もなく。そんな「おばさん」が、薄井に、遺産相続の件で、重大な予見をする。この辺りの場面が、私は一番好き。薄井は、”おばさん”の言う通りに動き、法律的に言ったら、犯罪に当たるであろう、ある行為をする。面白くて、馬鹿馬鹿しい、滑稽な男の2〜3か月の間に起きた騒動。一気に読んだ。

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