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「三人の顔役」 

2020年07月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1960年/日本〕ある大雨の夜、バー「マドンナ」に、津村隆太郎(長谷川一夫)がやって来る。津村は、2年前、殺人教唆で逮捕されたのだが、脱獄して、「マドンナ」のママで情婦の千鶴(京マチ子)のところに逃げ込んだのだ。津村は、千鶴の態度や、部屋の様子から、男ができたのではないかと睨む。そして、その相手は、舎弟の修吉(川口浩)か、達也(菅原謙二)のどちらかではないかと。さらに、2年前、自分を裏切り、警察に密告したのも、修吉か、達也、もしくは、実行犯で服役中の内藤ではないかとも、疑っている。津村は修吉と達也に会うが、二人とも、裏切りなどは絶対にしていない、と激しく否定。そんな事より、今は、迫ってくる警察の捜査網から、津村を隠さねばならない。津村は疑心暗鬼のまま、大阪に逃げるための手筈を整えようとするが・・・。私が大映贔屓という事を差し引いても、この映画は面白い。脱獄してきたヤクザの親分と、その情婦や、子分たちを巡る、24時間の物語。親分は、娑婆に出て、皆に会えるのを楽しみにしている。皆が、自分の出獄を喜んでくれ、大阪に逃げるための協力を惜しまないと信じている。けれど、そんな事は、甘い夢だったと思い知る。2年も経てば、人は変わる。勢力図も変わる。女だって、いつまでも自分を待っていてくれるわけじゃない。そんなこんなを、強く思い知る物語でもある。長谷川一夫さんは、おそらく当時、大映の中でも、別格のスターだったと思うけど、ことごとく手下に裏切られる役を、可哀想なくらいに、演じきっている。川口浩さまと、菅原謙二さんは、同じ親分を持つ兄弟分だなんだと言ってはいるけれど、結局は、自分の事しか考えておらず、いざとなると、互いに責任を押し付け合うばかりのヤクザにあるまじき、情けない役なんだけど、不思議とそれがハマっている。そして、なんといっても、京マチ子さん!京さんったら、もう、「ヴァンプ」って言葉がピッタリな感じの、情婦の中の情婦。勝新太郎さん、野添ひとみさんも出演されていて、とっても豪華。煙草など、小道具の使い方も、とってもいい。この映画、すごく好き。評価 ★★★★☆この作品で、京マチ子さんの出演映画、100本中80本を観た事となりました。(★は観た作品)★化粧 (1984)★男はつらいよ 寅次郎純情詩集 (1976) 妖婆 (1976)★金環蝕 (1975)★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)★華麗なる一族 (1974..

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