メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

敏洋’s 昭和の恋物語り

 歴史異聞  第一章 『 我が名は、ムサシなり!』(十一)闘い終えて 

2020年07月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 闘い終えて。
 佐々木小次郎との闘いにおいて勝利したムサシは、今度こその思いで小倉屋に戻った。
賞賛の声で迎えられるものと信じていたムサシに対し、主の出迎えはなかった。
表から入ろうとするムサシに対し、慌てて手代の一人が小声で「裏手にお回り下さい」と告げた。

 怪訝な面持ちのムサシを待っていたのは、あれこれと世話を焼いてくれた番頭だった。
破顔一笑で近寄るムサシに対し、
「ムサシさま。誠に残念ではございますが、御指南役のお話は流れてしまいました」
と、苦渋の表情を見せつつ告げた。

「話が違うではないか。佐々木小次郎を倒せば、今度こそ間違いなく剣術指南の道が…」
呻くようなムサシの声を、番頭が冷たくさえぎった。
「ムサシさま。あなたさまのお姿を、この川にお写しごらんください。そして手前と見くらべて下さりませ」
「姿形が、どうしたという……」

 生まれてこの方、髪結いなどとはまったくに縁のなかったムサシである。
育ての親のごんた同様に、後ろで縛っているだけだった。
長く伸びた折には、小刀でもってざっくりと切り落とすだけだった。

 赤ら顔で太い眉に青い目、そして鷲鼻の先は酒焼けでもって赤くなっている。
どれを取っても番頭とは似つかわぬ顔立ちだ。
「しかし、だからといって…」

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ