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敏洋’s 昭和の恋物語り

歴史異聞  第一章 『 我が名は、ムサシなり!』(八)決闘、吉岡一門 

2020年06月15日 外部ブログ記事
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翌日「吉岡清十郎敗れる」の報が、またたく間に京の町を駆け巡った。
日頃の吉岡一門の傍若無人さに腹を据えかねていた町人の間から拍手喝采の声が上がった。
床に伏せる清十郎の枕元で、伝七郎が梶田を詰った。

「なぜ言わなかった。このお役目は、わたしが勤めるべきことぞ。
亡き父上より言いつかっていた、隠密裏に運ぶべき事ぞ。
わたしならば万が一のことがあったとしても吉岡の名に傷は付かぬものを。
梶田、分かっているな。
万が一にも身共が帰らぬ折には、細々でも良い、道場を残すことだけを考えてくれ。
間違っても再々度の闘いは挑むでないぞ」

 粗野な弟だと嘆いていた伝七郎が、父の厳命によって陰から支えていたとは思いも寄らぬことだった。
「すまぬ。許せよ伝七郎。知らぬこととはいえ、今までお前のことを‥‥」
 涙ながらに謝罪する清十郎に対し「良いのです、兄上」と、しっかりと手を握りながら頷いた。
そしてその日以後、伝七郎の姿が消えた。

 清十郎を倒し、仇討ちと挑んできた弟の伝七郎をも打ち負かしたことで剣術指南役の道が開けるものと期待したムサシだったが、突如、清十郎の遺児又七郎からの果たし状が届けられた。
さすがに、まだいたいけない子どもを相手にすることにためらいを感じるムサシだったがこの闘いに勝てば、安穏な生活を送れるだろう≠ニ、腹をくくっめた。

「又七郎さま、まだご幼少なれば、門人の助太刀を認められたし!」
 一理ある申し出に断りを出すわけにもいかず、といって数十名を相手にするなどは、いかなムサシといえども無謀なことだ。
思案の末に、待ち伏せをして大将である又七郎を討ち取ることにした。
大将を討ち取れば、門人たちに大義名分がなくなる。
そう踏んでのことだった。

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