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敏洋’s 昭和の恋物語り

春先の、あちこち美術館巡り 〜堺市:Musha展 (九) 

2020年05月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



第7章:クロムニェジージュのヤン・ミリーチ −尼僧院に生まれ変わった娼家

14世紀の重要な聖職者ミリーチは、ヤン・フスの改革の先駆者であった。
街頭で説教し、贖宥状を批判する一方、プラハの売春婦たちに生き方を悔い改めるよう説いた。
彼は売春宿を取り壊し「新エルサレム」という名の修道院を設立した。

このヤン・ミリーチさん、なんと私財を投げ打ってのことらしいのです。
ほんと、頭が下がります。
建築途中の場面だということですが、暗さというものが微塵もありません。
中央部において、入り口に立つ人が、ヤン・ミリーチさんそのものなのでしょうか。
すがるような思いで、中へと続々と入る女性が描かれています。
そしてまた、この作品でも、観覧者であるわたしを、鋭い眼光で見つめる女性たちが描かれています。
身のすくむ思いがしましたよ、実際。
「汝は何者か? 汝の生き様は?」
そんな問いかけが聞こえてきました。


第8章:ベトレーム礼拝堂で説教するヤン・フス ? 真実は勝利する

マルティン・ルターに先駆けて宗教改革者として後々の時代まで大きな影響を残したヤン・フスであったが、カトリックから異端と宣告され処刑された。「ヤン・フスは我が心の師」と言わしめています。
カトリック教会が行った彼の処刑はフス戦争を引き起こすこととなった。
作中では1412年のベトレーム礼拝堂で行われたフスの最後の説教が描かれている。
フスは左手中央の身を乗り出して説教を行う人物である。
画面左、壁を背にして立つ片目の人物はフス戦争で指揮を執ったヤン・ジシュカである。
右手の天幕の下には女官を連れたヴァーツラフ4世王妃ソフィアが描かれている。

剣で闘う貴族に対して、「聖職者は言葉の力で闘う」という中世の概念を、19世紀人のミュシャが20世紀に絵画で表現した「言葉の力」三連作です。

マルティン・ルターに先駆けた人がいるとは、まったく知りませんでした。
世界史の中では、小さな存在として見られていたんですね。
そういえば、日本においても、歴史の中に埋もれた偉人を見つけ出すことは面白いといっては語弊がありますが、楽しいものではありますよね。
今年の大河ドラマでは、悪人だと見られてきた斎藤道三やら明智光秀に光を当てて、その人物像を浮かび上がらせています。
分かりますかね、右側下部において、こちらに顔を向けて何やら叫んでいる老婆にも見える人物が。
この方が王妃ソフィアなのでしょう。


第9章:クジーシュキでの集会 ? プロテスタントの信仰

フスの処刑後、フスの教えに賛同するものが出始め、カトリックに忠実な司祭は追放され、フス派がそれにとって代わった。
フスが学長を務めたプラハ・カレル大学は、フスの教えを広めないよう閉鎖されたが、フス派は郊外で集会を行い、反乱の計画を練った。
作中では過激派の説教師コランダが信仰とともに武器を持って立ち上がるよう説いている。
暗い空はその後の争乱の時期を暗示し、枯れ木と白い旗は反乱による犠牲者を、赤い旗と緑の木は希望を表している。
「スラヴ叙事詩」全体の要となる重要な作品です。

最下部の中央辺りに注目して下さい。
口に手を当てて、空に向かって叫ぶ人物がいます。
天に対してに救いを求めているように感じます。
そしてその右手傍らには、赤児を背にした女性に彼方を指さす兵士(?)が描かれています。
何を語っているのでしょうか、気になります。

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