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敏洋’s 昭和の恋物語り

歴史異聞 第一章 『 我が名は、ムサシなり!』 (五)寺での修行 

2020年05月18日 外部ブログ記事
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小坊主たちの間からすすり泣きが漏れ始めた。
それぞれに抱えている思いに耐えきれず、大声で親への詫びの言葉を発する者も出た。
その中に恨み辛みを漏らす声も出はした。
互いの肩を叩いたり抱き合ったりして、慰め合う姿があちこちで見られた。

「沢庵和尚。ありがたいお話をありがとうございます。
愚僧が同じ事を言うても馬耳東風でしたが、やはり沢庵さまの言葉ともなれば、この子たちの受け止めようも違うようでございます」
 と、住職が両手を合わせた。

 にこやかに微笑んだ沢庵和尚は、住職に合掌を返しながら
「なんのなんの。ご住職は立派に勤められておられる。
皆もまた、その姿をしっかりと目に焼きつけるようにな。
これ、そこの小坊主。寺での修行の一番大切なことは、なにかな?」

ごんすけを指さして問いかけた。
思いも寄らぬ問いかけに「おれ? おれ?」と、何度も周りを見渡しながら沢庵和尚に確認した。
そうじゃと言わんばかりに、指をさしたまま沢庵和尚が頷く。
寺での生活に慣れたとはいえ、先輩小坊主の指図に従うだけの毎日を送るごんすけだ。
問答などの経験もなく、それより何より腹を満たすだけに毎日の仕事に勤しんでいるだけだ。
坊主になるという覚悟はなく、さりとて一人で生計を立てるなど思いもつかない。

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