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「死ぬにはまだ早い」 

2020年05月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1969年/日本〕高橋幸治と緑魔子の不倫カップルが、車で帰る途中、山小屋風のスナックに寄った。店内には、チンピラ風の男・黒沢年男、マスター、医者、タクシー運転手、新婚カップル、女性の二人連れ、男の一人客がいた。そこへ、凶悪犯を追ってきたという警官が入ってきた。すると黒沢は、ためらいもせず、警察官を射殺し、10人を人質に、立て籠もった・・・。何の変哲もないスナックに、凶悪犯が立て籠もった時、犯人は、そして、そこにいた人間たちは、どのような行動に出るのか、人の心理が上手く描かれた、秀作。82分の短い映画だけど、面白さが凝縮されている。映画は長ければいいってもんじゃない。出だしは、倦怠感溢れる、緑魔子と高橋幸治のカップルが、けだるそうに会話している。2人は特に、愛し合っている風でもなく、何となく、暇つぶしに会っているというように見えて、予備知識ゼロで観始めた私は、この二人の恋愛の顛末を見せられるのかな、と思いながら観る。なので、休憩のために入ったスナックで、黒沢年男が銃を持って立て籠もった時の私の顔は、登場人物たちと同じだったと思う。怖いなぁ、気の小さい男が、自暴自棄になって、もうどうにでもなれと、暴れた時って。映画だから仕方ないけど、人質たちは、余計な事を話したり、行動したりして、その度に、犯人を激昂させる。これが現実で、もし私が人質だったら、もう絶対、一言も口をきかないな、と、この手の映画を観ると、いつも思う。何を言ったって、興奮している犯人の心を動かすなんて、まず無理だし、それに、どこに地雷があるか分からない。怒らせて、撃たれたりしたら、それこそ、取り返しがつかない。それより、犯人だって、そのうち絶対疲れてくるはずだから、それを待った方が賢明な気がする。それから、心打たれたのが、黒沢年男が、高橋幸治に拳銃を向けた時、緑魔子が高橋の前に立ち、「私を殺しなさい」と言った場面。愛なんてなさそうな2人だったのに、緑魔子は、本当は高橋を愛していたのだと。そして、その後、話はトンデモ展開に。最後まで目が離せない。評価 ★★★★☆

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