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敏洋’s 昭和の恋物語り

 歴史異聞  第一章 『 我が名は、ムサシなり!』 (五)寺での修行 

2020年05月14日 外部ブログ記事
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修行では。
 住職に逆らう者など、当然ながら一人としていない。
よしんば不満を抱いたとしても、ひとり胸にしまい込み他人に明かすことはしない。
己は、実家から追い出された厄介者と、皆が分かっている。
次男三男の悲哀として、運命として受け入れている。
商才のある者は分家として一本立ちする道も残されているが、跡継ぎとして育てられる長男に対する躾の厳しさを目の当たりにすると……。
しかしそれでも寺での生活に耐えられなくなると、親元に連絡を取り還俗をすることになる。
もしも寺から逃げ出したとしても、すぐに実家から連れ戻されてしまう。
そんな小坊主が過去に幾人かいたが、今では誰もが諦めていた。

 当初こそ警戒感を隠さずにいたごんすけだが、荒んだ気持ちも時が経つにつれ和らいでいった。
ひと月も経たぬうちに笑顔が戻り、大声を上げて笑うごんすけが見られるようになった。
朝夕の掃き掃除に拭き掃除を繰り返す毎日だ。
文字の読めぬごんすけでは書物や経典に目を通すことができない。
同年齢の小坊主三人が交代で文字を教え始めたのは、十日ほど前からだ。
いろはにほへ……と始まって、やっとひらがな文字が読めるほどになりはしたが、漢字となるとまだまだ先のことでさすがのごんすけにも焦りの気持ちが出始めていた。

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