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敏洋’s 昭和の恋物語り
狂い人の世界 [第一章:少年A]
2020年05月12日
テーマ:テーマ無し
神 =そうよの、あの時は驚いた。わしに問い掛けることもなくじゃった。
傲慢そのものじゃ。まあその後、彼の国にもお灸を据えはしたが。
閻魔=お灸と申されましても、今では唯一の超大国として、君臨しておるではございませんか。
その傍若無人たるや……。実に嘆かわしいことで。
神さまにはご自慢のおひげのようにも見えますが−どうやらあの水戸黄門を意識されているご様子で、時折その髭を下に流すように触られます。
しかしどうひいき目に見ても、単なる無精ひげとしか思えません。
あの閻魔大王さまにもそう映っているらしく、下を向いて苦笑いをされていますよ。
神 =まあ、そう責めてくれるな。
あまり人間世界に干渉することも、良くないことじゃでの。
といって、放っとき過ぎたかもしれんがの。
これから先、人間どもが今少しの反省をするならばと、
人間世界で言う異常気象を起こさせておるのじゃが。
気付く者もおれば、目をそらす輩もおるし、のお。困ったものじゃて。
で、どうかね? 先ほどの、少年のことは。
閻魔=申し訳ございません、話が逸れてしまいました。
少年の住む日本という国は、先の敗戦後に価値観が一変したのでございます。
道徳観も、百八十度の大転換でございます。お分かりいただけますでしょうか?
慌てて顔を上げられましたが、わたしにはなにかしら、とってつけたような物言いに聞こえました。
が、神さまは「うんうん」と、満足げに頷かれています。
失礼ながら、他の皆さんにその毎日をかしこづかれているせいでしょうか、それとも下々の者たちゆえだからとお思いのせいでしょうか、少々とげが感じられる言葉にも気付かれないようでして。
神 =なるほど。お前は、この少年は狂っていると、言うのだね?
閻魔=実のところ、困っております。
今の時代においては、狂人と断じて良いと思うのでございますが。
ただこの少年の場合、そう断じて良いものかどうか、判断に苦しんでおります。
神 =お前も、かね。わしも今、迷っているのだ。
地獄行きか、それとも天国への扉を開けてやるべきか―― とな。
一つ、前例のないことだが、少年の言葉に耳を傾けてみることにしようかのお。
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