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「生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件」 

2020年04月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1985年/日本〕1980年8月19日。新宿駅西口で、発車待ちの路線バスに、火のついた新聞紙と、ガソリンが入ったバケツが投げ込まれた。犯人は38歳の男(柄本明)。8人の死者と、12人の重軽傷者を出す、大惨事となった。犠牲者の一人・石井美津子(桃井かおり)は、全身に80%という大火傷を負い、壮絶な治療と、リハビリをするも、四肢の運動障害、肝機能障害などの後遺症が残ってしまう。私生活において、美津子は、妻ある男・杉原(石橋蓮司)と付き合っていたが、杉原の妻が、美津子の入院中に癌で死亡、退院後、杉原と美津子は結婚する・・・。どんな事件でも、傷つけられた、何の罪もない人に、大変なダメージが残るのは当たり前の事だけれど、それにしても、ガソリンを撒かれて、火を付けられた火傷が、あれほど酷いとは、想像を絶する。この映画は、実際に起きた1980年の新宿バス放火事件の被害者のベストセラーを映画化したもので、被害者の体が回復してゆく過程や、犯人への気持ちを描いた、貴重な記録でもあると思う。被害者の美津子さんは、犯人を憎んではいない、と言う。もちろん、犯人に対する気持ちは、被害者一人一人が違うだろうし、同じ目に遭っていない私には、その気持ちは想像するしかないのだけれど、私だったら、犯人を憎まないと思えるのか、ちょっと分からない。難しい。ただ、美津子さんの言葉で、少しだけ分かる気がしたのは、「生きる事は誰かの犠牲の上で成り立つこと」というもの。私も、時々、何かに対して腹が立った時、「でも、私だって、相当甘やかされて、許されて生きている部分がある」とか、「私も、気付かないうちに、人を傷つけている、きっと」とか、思う事がある。もちろん、美津子さんの身に起きた事に比べたら、比にならないくらい、つまらない怒りなんだけど。美津子さんは、一生治らない火傷痕を負い、恋人と結婚するんだけど、今度は、夫のなった人の借金が原因で、心中しようと言われてしまう。観ているこちらにしたら、あんな壮絶な治療やリハビリを終えて、やっとまあまあ普通の生活ができるくらいにまで回復したってのに、また死ぬってなんなんだ、と思ってしまう。死んだらあかん。「生きてみたいもう一度」だ。評価 ★★★☆☆

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