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敏洋’s 昭和の恋物語り
せからしか! (二十三)ラスト
2020年04月08日
テーマ:テーマ無し
「やっぱり母ちゃんはぼくの味方だね」
母は、満足げに大きく頷いてくれた。
私は、その優しい細くなった目で見つめてくれる母を見て、安心感と満足感とでいっぱいになった心でベッドの中に入った。
しかしすぐに、怒りの気持ちが湧いてきて、明日の朝には[よわむしおばけ]になってしまっているのかもしれないと、眠りに入ることが怖かった。
「母ちゃん、母ちゃん」
何度か呼びかけてみた。
しかし母の返事はなかった。
急に辺りが暗くなり、私の廻りからすべてが消えた。
母のベッドも隣のベッドとの仕切りカーテンも消えていた。
いや、床そのものも消えていて、私のベッドは宙に浮いていた。
いつの間にか病室の窓から抜け出して、漆黒の闇の中にこの宇宙の向こう側にある別世界をのぞき込める無数の星があった。
その真っ黒な障子に、唾液で濡らした指で開けた穴のような星があった。
のぞき込もうと思えばのぞける気がしたけれども、その穴に目を当てる事は出来なかった。
もしもその穴をのぞいたが最後、もうこちらには、父や母がそして兄がいる世界には戻ってこれないような気がしたのだ。
気付くと、私の隣で寝息が聞こえる。
そうだ、いつものように兄が寝ている。
いつものように背を向けた兄にぴったりとしがみついて、その暖かさを感じ取ろうとした。
しかし、いつもは暖かく柔らかい兄の背が、その夜は、固く冷たい。
そしてギギギ≠ニいう音が……。
そしてまた、その音に被(かぶ)さるように押し殺した声が聞こえた。
父と母の声だとすぐに分かった。
しかし、聞きたくない、いや聞いてはいけない声だった。
「少しはわたしの……」
「ああ、もう。せからしか!」
−−−−−
COVIT 19 大変です。
わたしの周囲ではまだ大丈夫なようですが、いつ何どきに降りかかってくるかもしれません。
不要不急(と言うことば自体があやふやですが)、仕事・買い物・通院の以外は外出しないようにしています。
そうだ、もう一つありました。
自治会の役員をしていますので、その会合には出かけていますね。
でも短時間の会合になっており、マスクが最低限の使用となっていますね。
「退屈で、退屈で」という会話が部屋の窓越しで、皆さんしておられます。
そこで、自己PRを一つ。
ぜひとも、わたしのブログやら、ホームページを勧めて下さいな。
中々各種文学賞において入選を果たすことが出来ませんがね。
拙い作品ではありますが、少しは気晴らしになると思いますよ。
ホームページのタイトルは[やせっぽちの愛]です。
検索では中々ヒットしないかも知れませんので、URLを載せておきます。
宜しく宣伝して下さい。
http://toppy1949.sakura.ne.jp/index.html
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