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敏洋’s 昭和の恋物語り

せからしか! (十三) 

2020年01月28日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 午前中だったか午後だったかはもう覚えてはいないが、比較的長い時間を遊んだ場所がある。
その小島は、海岸から見て右側が険しい状態で、左側は少し砂地があった気がする。

 私は大体左側の砂地で、干上がった折に取り残された魚や蟹類を捕まえて遊んでいた。
兄ともう一人地元の少年は、右側になる2、3メートルほどの高さの崖から飛び込みをやって遊んでいた。

 私も一度だけその場所に立ってみたけれども、見慣れている青い海ではなく碧い色を見て足がすくんでしまった。
地元の少年に「男なら飛び込んでみろ」と囃(はや)されたけれども、どうしてもだめだった。
なので二人が素手で魚を捕まえる様をただじっと見ているだけだった。
時折岩肌に投げ上げられるフグが、お腹をプーッと膨らませるのが面白く、何度もせがんだものだ。

 そしてその事件は、お盆の過ぎた八月の十九日に起きた。
その日にちは、今でもはっきりと覚えている。
一人で小島に渡った日だった。
いつものカンカン照りの日で、ざっと夕立ちも来たような気がする。

 彼方の水平線には二艘か三艘のヨットが走っていた。
青い空に青い海、それを背景にした真っ白い帆が眩しかった。
「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まらずただよふ」という牧水の短歌にぴったりの情景だ。

 ひとりで熱中していたがためか、それとも小島に渡ったのが遅かったゆえか、気がつくと満潮の時間になっていてトンボロ現象は終わっていた。
その日が大潮だったせいなのだろうか、普段よりも深い状態になっていた。

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