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敏洋’s 昭和の恋物語り
春先の、あちこち美術館巡り 〜ポーラ・岡田美術館巡り〜(五)
2019年11月24日
テーマ:テーマ無し
日産車を運転するのは初めてです。
最初に手にしたマイカーは、マツダが造り上げた水冷エンジン搭載のキャロルでした。
17歳だったかな、購入したのは。
「17歳で免許が取れるわけない!」は、ご尤もなご指摘です。
ですが昭和27年(1952年)に「軽乗用車運転免許」が新設され、16歳から取得することができました。
(しかし、軽乗用車運転免許は1968年9月に廃止されました)。
親がかりじゃないですよ、キチンと自己資金ですからね。
中学を卒業した後に働き始めた、勤労学生だったんですよ。
17歳で免許を取得して、その後にすぐ中古車で購入しました。
前回箱根に来たときは、箱根登山電車に乗り込みました。
まあ聞いて下さいよ、ドジな話を。
その時もレンタカーを使うつもりだったのですが、店に入って免許証を取り出そうとしたとき、「ない、ない、ない!」と大騒ぎです。
そうなんです、ローンレーンジャー号の中に置き忘れちゃったんでした。
「違約金を」と財布を取り出したのですが、「いいですよ、それは」と言ってもらえましてねえ。
「それじゃ次回に来たときには、必ずお借りしますから」と。
で、その約束通りに今回は。
箱根登山電車のことはご存じでしょうけれども、ひとくさり。
箱根湯本駅から登っていくわけですが、どういうわけかおかしな感覚に囚われました。
座席に座って正面から見える風景が崖になったわけですが、下へ下へと下りていく感覚に襲われました。
崖がですね、進行方向に対して上に高くなっていくわけです。
そのために電車が下っていくような、そんな感覚に囚われたわけです。
オーバーかも知れませんが、なんだか地獄へと落ちていくような、そんな不安な思いに、チラリと襲われたような気がして……。
もう一度乗ったとして、その感覚に襲われるものなのかどうか、それは分かりませんが。
そうそう、もう一つ特筆すべきことがありました。
スィッチ走行という言葉をお聞きになったことはあると思いますが、この箱根登山電車で体験しました。
前に後ろにと動いていた気がします。
急勾配な坂を上がっていくための、特殊な操法なのだとか。
急勾配と言えば、新年箱根駅伝はご存じでしょ?
その道を、今回は車で走ったわけです。
驚きました、実際に走ってみて。
テレビの映像からでは感じ取ることの出来ない、恐ろしいまでの急勾配でした。
ほんとにこんな坂道を駆け上がっていく訳なんですよね。
それも歩くのではなく、まさしく駆け上がっていくんですよね。
来年の正月は四国に渡っていますので、リアルタイムで観ることはできません。
ここ何年かそうですね、あちこち飛び回りましたから。
やむなく来年は、録画しておくつもりです。
この道を駆け上がる選手たちをこの目に焼きつけようと思います。
とそんなことを思っている内に、やっと到着です。
ポーラ美術館、山の中腹にある素敵な美術館です。
今回は、[岡田三郎助作:あやめの衣]を観てきました。
大好きな作品でして、初めて観たのももここポーラ美術館でした。
確か、ルノワールの作品展の折だったと記憶しています。
あやめの衣
衝撃を受けました。
後ろ姿というポーズで、これほどに艶気を醸し出している作品は記憶にありません。
見えぬお顔を観てみたいという願いと、いやいやこのままで良いと言う思い、せめぎ合っています。
ある情報ですが、銀座のバーのママさんだということですが。
虜になってしまいました。
葛飾北斎作の「不二越えの龍」と同じく、日本の宝だと思えます。
先日NHKで、岡田三郎助について放送していましたが、興味深いことを知りました。
作品を観るだけで、本人についてまるで知らない私でしたので、面白かったです。
佐賀県の出身だということで、同県人なんですって。
素直に嬉しいですよ。
岡田が主宰した画塾「女子洋画研究所」があり、そこから、多くの女性画家たちが巣立ったとのことです。
裸婦 三作です。
製作された年代が違いますので、連作ということではないようです。
肌の質感が素晴らしかったですね。
岡田三郎助にはもう一つの顔があるんです。
そのことについては、次回と言うことで。
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