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「メリー・ウィドゥ」 

2019年10月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

月曜日から金曜日まで、北海道に住んでいる息子宅へ行っていた。

金曜日に、お昼の便で東京へ。

生憎、大雨の日だったので飛行機は3時間近く遅延してしまい、すっかり疲れてしまったので、娘と約束していた映画を見るのは、止める事にした。

その代わり、駅の近くのカフェでゆっくりお茶しながら、色々とおしゃべりをして、その後は早々にホテルへ行きチェックイン。

部屋では何時もの様に、友人達とラインでおしゃべりしたのち、たちまち寝てしまった。


只移動するだけでも、飛行機はくたびれる。

それでも最近は、自動搭乗手続きを憶えたので、前もっての準備は簡単になった。


土曜日は、12時開始の同期会の前、大分時間があったので、会場のあるお茶の水駅の界隈をかなり歩き回った。

お茶の水の近辺は、懐かしい場所の筈だったのだが、すっかり変わってしまって、感傷にふける余地は無かったけれど、気持ちの良いお天気だったから、ウォーキングそのものは楽しかった。

そろそろ会場へと向かい始めると、すぐに友人から声をかけられ、更に次々とお仲間が・・。


今年は、オーストラリアに住んでいる珍しいお仲間の他にも、故郷の札幌から数人参加、私も名古屋から馳せ散じて、30数名。

一学年たった100人だから、出席率はかなり高いと言える。

主人もクラスメイトの一人だから、色々な人が思い出話に名前を出してくれて、嬉しかった。

私が、「メリー・ウィドゥ」です、と近況報告すると、
とてもそんな気分にはなれない、と何人かのお一人様たちには言われたけれど・・。


その後は、部屋を移して、二次会。

更に有志が、ビール組と喫茶組に別れて三次会。

私は親友が誘ってくれた、帝国劇場で白鸚の出演する「ラ・マンチャの男」を見に行く為、彼女と共に早めに退出。


これが又、実に素晴らしい舞台であった。

ミュージカルは、余り度々みたわけでは無いけれど、白鸚の年齢を全く感じさせない演技に、すっかり魅了されてしまった。

半世紀の間、演じ続けてきたという経験は言うまでも無いけれど、観る方も演じる方も、これがラストチャンスかも知れない、と思う故の熱気だったとも言えた。

更に、若い人達が踊る動きにも、目を見張るものがあった。

観客はかなり若い人達が多くて、俳優志望の人達が沢山観にきているという話だった。

最高の舞台を、目の前で観る事は、この上ない学びの場である訳だから。

私達も、留学の地でオペラ座へ連日のように通ったのを思い出した。


白鸚は、何歳なのか正確には知らないが、70代半ばくらいだろうか・・。

マイクは付けているのだろうけれど、艶のある声で朗々と歌い上げるその姿は、これこそプロの役者である、と納得させられた。


最近は、人生でもう再び経験することは無いだろう、と思わされる濃密な舞台に出会う幸運に恵まれている。


「メリー・ウィドゥ」の生活が、これからどの位続くのかはわからないけれど、いつもその時その時を、大切に味わって行きたいと、つくづく思うのだった。



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