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ひなたぼっこ
ブックカフェ
2019年10月19日
テーマ:テーマ無し
今日は朝から雨です。たまにはブックカフェでゆっくり読書をするのもいいかなと思い、近くのブックカフェに出かけました。
ブックカフェっておしゃれな響きですね。いつからこういうものができたのでしょうか。ただの喫茶店とは違うんですよね。
本や美術書などがそろっていて、美味しい自家焙煎のコーヒーなどを飲みながら自由に読書できるスペースというような押さえでいいのでしょうか。たまに行くと、ああ、いいなあと思える場所です。
私が行くブックカフェは有島記念館の中にあります。有島記念館というのは有島武郎の資料などが展示してある記念館です。
日本を代表する文豪のお一人ですよね。私は「小さき者へ」「ひと房のぶどう」「生れ出づる悩み」ぐらいしかきちんと読んだことがないのですが。。実は森鴎外の「舞姫」を有島武郎の小説だと勘違いしていたこともありました。。まことに失礼。。すみません。。
有島武郎はこのニセコ町の農場をかつて所有していました。なので、有島記念館のあるあたり一帯は「有島」という地名になっています。彼は小作人制度に疑問を持ち、大正時代に小作人に自分の所有していた農場を無償で解放したことで有名です。
土地を個人の利益のために私有するのではなくみんなで力を合わせて共有していってほしいという考えは、その時代には多分驚きだったでしょう。終戦後に国は農地解放を実施しますが、それより20年以上も先行しています。ある意味先見の明がおありだったのかなと記念館の資料を観ながら思いました。
その記念館の中にブックカフェがあるのです。高野珈琲店というニセコでは有名なお店のコーヒーを味わいながら四季折々の自然を眺めながらゆったりと読書をすることができます。
今日は休日ですが雨ということもあり、利用客は私と一人の男性とパソコンの作業をしている女性と3人だけでした。とてもいろいろなおしゃれな形の木のテーブル、椅子もあり、座り心地もよく落ち着きます。
今日読んだ本は佐藤愛子著「夢かと思えば」と松浦弥太郎著「自分で考えて生きよう」です。どちらもエッセイ集で暮らしの何気ないことを題材にしていて笑えて元気の出る本でした。
松浦弥太郎氏は暮らしの手帖の元編集長だった方だそうです。私は初めて知りましたが、とても平易でさらっと分かりやすい文体に引き込まれました。
お金を友達と思おうとか今あるものを可愛がろうとか面倒くさいけれども楽しいことを大事にしようとか、それだけ聞いたらどういうことかなと思うことも読んだら深く納得させられます。
有島記念館とブックカフェ
https://www.smartmagazine.jp/hokkaido/artic-le/sight/13669/
写真
左 有島記念館。この中にブックカフェがあります。
右 弥照神社 ここで有島武郎が小作人に農地解放の考えを宣言したそうです。
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