ほっこり

雷雨 

2019年08月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:男もすなる日記



「雷三日」

確かこんな言葉があったはずだ。
夏は入道雲が発達し、雷雨となることが多い。
雷雨(夕立)があれば三日間は続くという意味らしい。
天候が安定したこの時期、同じ気象条件が続くからであろう。

当地では一昨日と昨日の夕刻、夕立があったから、今日もその可能性が高い。
昨日は夕方7時半ごろから激しい雷雨であった。
大音響と共に凄まじい稲光、地域全体が光った。

高校1年生の夏、学校行事で大分県・九重連山に登ったことがあったが、その時、激しい雷雨に襲われた。
登山としての事前予告がなかったから、皆、軽装で、私なんか合羽はおろか傘さえ持っていなかった。学校からの持参品リスト配布は特になかった。でも、折り畳み傘などを用意しなかったのは私の手落ちだ。

バスを降りて山を見上げた時、全体がガスに覆われていた。、今からここを登るのか、と同時に嫌な予感がした。登るにつれ、霧は小雨となり、尾根筋に出た時には大雨になった。

全く木が生えていない、砂と岩だけが続く。
体は瞬く間にずぶ濡れとなり、寒い。体温がどんどん奪われていく。
その内、大きな雷が響きだしてきた。
目の前をというか、頭上近くが光る。
見慣れたジグザグに走る稲光だけではない。
手の届きそうな空間で光がはじける。
丁度、花火が破裂したような、あるいは、対空砲火の砲弾が爆発したかのような火の玉と思ってもらえればいい。身を隠す場所がない中、恐怖で顔がひきつる。
傘を持っていた者があちらこちらで手を離す。
電気を感じたからに他ならない。

やっとのことで非難小屋にたどり着き、雷雨が収まるのをじっと待った。
下山後、ホテルに到着し、やっと生き返った気がして、皆、ほっとしたのであった。ほとんどの者がホテルのボイラー室付近で衣服を乾かしてもらった。

450人が参加した行事だったが、幸い事故がなくてよかった。我々を引率した教師達はあの時、中止すべきだったと思う。

あの時の体験があったから、登山を始めて以降、天候には特に注意したし、危険と判断した時は中止したり、途中でも引き返した。

夏山シーズン、登山でなくとも郊外散策などをされる方は十分な注意をされて欲しいと思う。いつでも、最悪条件へのリスク管理だけは必要だ。



♪Droopy's Good Deed 2:08
https://www.youtube.com/watch?v=mfN3bGYyR9I
「雷は同じ所に2度落ちない」?懐かしアニメの1コマ


★「小さな幸せ」に拍手、コメント頂いた皆様、有難うございました。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

emuさんへ

ぼてふりさん

外にいる時の雷は恐いですね〜。

子供の頃、お腹を出していると雷様にへそを取られるぞ!と言われ、ホントに信じていました。
お腹を冷やしてはいけないよ、と言う知恵ですね。

2019/08/09 20:35:08

emuさん

子供の頃から雷は苦手です
夫からは「母ちゃんは、雷がなるとうるさいなぁ」と言われてます

子供の頃は、ゴロゴロしだすと「お布団出して」と母親に頼んでもぐっていました
そのうちに寝てしまうのですがね。。

2019/08/09 19:31:20

素浪人kenさんへ

ぼてふりさん

あの時の恐怖は今思い出してもぞっとします。
雷が下から上に走るのも目撃しました。

ヘアピンやゴルフクラブへの落雷事故も多いですね。
確かアメリカでは毎年落雷で100人が命を落としているという記事を見た事があります。

ある時、ヘビメタの格好した若者が落雷に遭遇したけど奇跡的に助かったというニュース記事がありました。
体中につけたチェーンやキーなど体の表面にたくさんつけていた金属を伝って雷が逃げたから無事だった、という話です。
車に乗っている人が落雷に遭っても大丈夫な理屈と同じことでしょうね。

2019/08/09 18:46:02

アダージョさんへ

ぼてふりさん

子供の頃は何事にも興味深々ですね。
恐いもの知らず。
恐いもの見たさが手伝って、例えば幽霊探検など肝試しをして遊んだりもする。

雷が鳴ると、犬小屋で飼われている犬は恐怖でなきますね。家の人は玄関先に入れてあげる。

私も窓際で雷を眺めるのが好きでした。

2019/08/09 18:33:53

高所ほど危険ですね

素浪人kenさん

これからの季節はどこでも落雷の危険性はあります、遮るものがない高所ほど危険ですね。
雷雲の中に入るような岩場の山で起きる落雷は水平落雷といって地表を走るように落雷(爆発するように)するので集団での行動時は特に被害が大きくなります。
ヘアピンも落雷の引き金になるので注意が必要ですね、

2019/08/09 10:03:38

アダージョさん

ぼてふりさん

私は子供の頃群馬県に住んでいました。
今頃の季節 群馬県では当時は毎日夕立が有り 貴兄の言われるような 稲光と雷鳴を経験しました。

変った少年だったのか そんな稲光と雷鳴が好きで
窓際で終わるまで眺めていました。
現居住地の雷は 犬の遠吠えの様で物足りません(笑)
恐ろしさを知らない無知な少年でした。 

2019/08/09 08:46:40

PR







上部へ