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敏洋’s 昭和の恋物語り

ポエム・ポエム・ポエム 〜焦燥編〜  =tears= 

2019年06月28日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



夢を見た。
夢であって欲しいと思った。そして何よりも
現実であってくれ! 幾度 祈ったことだろう。

亜紀子は 俺を嘲り笑うように
見も知らぬ男の胸に 抱かれていた。
        一糸まとわぬ姿で。

 どんなに 苛立ったことか!
 どんなに 悦びに充ちたことか!

蜜は くだけた。
どれ程に腹立たしかったか。
幾度 叫びの慟哭を抑えたことか。

戯れに触れられたほゝへの
柔かい唇の感触
……過ぎ去ったこと……

ぼくは何も言わずに背を向け
そして……涙した
そして目を閉じた
―――― 敵前逃亡



=背景と解説=

欺瞞です。
いや、矛盾、かな? 
自分の心に巣くう、幼児の――悪魔の心です。

幼児って、悪魔だと思いませんか?
残酷なまでに、自己チューだと思いませんか?
でもでも、天使でもあるんですよね。
にっこりと微笑みかけられると、すべてを許してしまうんですよね。

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