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ほっこり
冷和
2019年05月24日
テーマ:男もすなる日記
2015年刊行のある外交関連の刊行物を読み返してみますと、次のようなタイトルが目に飛び込んできました。
〜米中「冷和」とアジアのインフラ需要〜
新元号の「令和」ではなく「冷和」です。
これはコールド・ピース(冷たい平和)を意味します。
以下、原文を引用します
現在の世界の状況は、20〜30年後に振り返ってみて「あのときがターニング・ポイントだった」と思うような歴史的な転換点にあると認識している。かつては米ソ冷戦の時代があった。しかし現在、米中の間で繰り広げられているのは、冷戦とはよべない。私は「冷和」だと思っている。すなわちコールド・ピース(冷たい平和)である。
冷戦の場合は、前提が「戦争」だった。ただ、米ソの直接戦争が「凍結」されていて、第三次世界大戦には至らなかった、という特徴だ(他方で幾多の代理戦争が行われたが)。加えて、冷戦時代は軍事的な直接的対決こそなかったが、米ソは政治体制、経済体制、社会の進歩などあらゆる分野で対立していた。
これに対して「冷和」の定義は、ベースが「平和」であるということだ。米ソの冷戦期と違うのは、米中間が複雑な利害関係で絡められているという内実だ。経済の相互依存はもちろん、気候変動や中東問題など、世界をガバナンスしていく上でどうしても米中が協力しなければならない課題がある。このため少なくとも当面は、米中両国が戦火を交えることんはならないだろう。
しかし、価値観やイデオロギーの分野では、全面的に対立しようとしているように映る。われわれは歴史的に経験したことのない、「冷和」という新たな時代に突入しつつあるのではないか。中国は過去30年間にわたって改革開放路線を貫き、「政治」を前面に出さない姿勢を意図的に保ってきた。しかし、現在はそれを露骨に表すこともいとわない。米中間の価値観と経済発展をめぐる競争が始まったのだ。両国が直接、政治も経済も競う局面に入ったといえる。
一部を抜粋しましたが、4年前に書かれたこの記事中の「冷和」という文字は新元号の「令和」に字体が似ているだけで、意味も根拠も全く異なります。
ちなみにこの記事を書いたのは日本のシンクタンクに所属の中国人研究員です。
ただ、現在の世界情勢を端的に言い表わしている気がしました。
消費税増税、参議院選挙、安全保障、憲法改正などの国内問題や近隣諸国との外交問題、米中間関税・情報セキュリティー、中国の海洋進出問題など今後の情勢はどう変化するのか、当然我々の生活にかかわるものばかりです。
「令和」はどのような時代になるのでしょうか?
(個人的見解は差し控えました。)
・・・・・
♪ケルティック・フィドル&ダンス 2:44
https://www.youtube.com/watch?v=Fb2A5H6gUMY
アイルランド音楽〜演奏&ダンス
・・・・・
「ツバメ」に拍手、コメント頂いた皆様ありがとうございました。クリーニング店軒先のツバメのヒナは5羽。元気にエサを貰って育っています。親鳥は頑張って飛び回っています。(ニコニコ!)
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