ほっこり

歴史寓話〜その1 

2019年05月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:小咄


ご無沙汰していました。

久し振り、令和になって第1回目の投稿です。

平成末期から、食っちゃ寝の怠慢生活を送っていましたのでお腹が出てきちゃいました。
「こりゃぁいかん!」、と言うことで、毎日最低1時間以上のウォーキングを続けています。

体脂肪を減らす為、有酸素運動は続けねばなりません。
とは言え、若かりし頃より肥満とは無縁で、いまだにスリムな体型、筋肉質な体ではあります。

さて、「小人閑居して不善を為す」の言葉があります。

不善は為しませんでしたが、小人が閑居していたのは事実であります。

これまで小話として阿呆な話ばかり書いてまいりましたが、一念発起、新たに書こうと気分一新した次第であります。

「歴史寓話」として小話をランダムに書こうかと思います。

「西暦XXXX年」の類いで、仮想話を書く。
政治、思想、信教を度外視して、ひたすら「笑い話」として話を紡ぐ〜そんな感覚です。


・・・と言う訳で、今回はさわりです。


__________


西暦2XXX年〜「時そば」


某屋台の蕎麦屋


ギャンブル好きの男が屋台にやって来ました。

男「いや〜暑いね〜」

親爺「夏ですから、暑いに決まっていますよ」

男「そりゃそうだな〜。何にしようかな〜っと。やはり、ざる蕎麦、それもぶっかけがいいな〜」

親爺「・・・」

屋台のメニューはスマホのタッチで画面に表示される。

男「これにしよう!」

タッチ!〜ピッ!

自動決済〜完了

販売機「有難うございます」

男「この前の天皇賞、やられたよ」

親爺「・・・」

男「親爺さん、看板がいかしてるね〜!的に矢が当たってる〜どんな意味だい?」

親爺「当たり屋です」

男「そうかい!これから競馬に行くんだよ。幸先いいね〜!」

親爺「・・・」

自動化された製造過程、ものの5秒とかからず
蕎麦が男の前に提供される。

かつては

「ご注文は以上で宜しかったでしょうか?」

などの会話も以前は聞かれたが、それすら死語となっていた。

有名な古典落語「時そば」

西暦2XXX年はキャッシュレス時代、今はその落語家ですら、意味が理解できない時代になっています。

古典芸能は当世の人間にはその大半が理解できなくなり、
時代は新たな世代へと大きく変わったのでありました。


・・・・・・

♪ Sounds of Silense 2:21
https://www.youtube.com/watch?v=B3Z9XBAw4cU

オートハープによる美しい音色の演奏です。
このチャンネルはお奨めです。珠玉の演奏ばかりです、気に入って頂けた方チャンネル登録してみませんか?



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月あかりさんへ

ぼてふりさん

コメントありがとうございます。

京マチ子さん〜雨月物語

羅城門での姫様役も妖艶でしたね。

大和美人と言うのでしょうか
あの味を出せる女優さんは今いるかな?

我が母が20歳前後の時の写真

草むらにうつぶせスタイルで
顔を見上げてる写真はいまだ脳裏から離れません

原節子さん風で爽やかな一葉でした

2019/05/16 13:57:08

急速に

月あかりさん

時間は猛スピードで進んでいます。

”時は金なり”なんて台詞も今や誰にも
振り向きもされません。

「時そば」なんてカビの生えた時代劇の中ですら
登場しなくなりました。今の世相に反映してか
時代劇も、汚らしい私欲の権力闘争をチンマリと
扱う体たらく・・・。

最近京マチ子さんが亡くなりましたね。
雨月物語での妖艶な表情
忘れられません。

良いものは記憶の中にずっと残ります。

2019/05/16 10:55:05

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