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平成最後の駆け足 

2019年05月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

昨日は、日帰り上京で、コンサートの合わせ練習をした。

連休中だから、かなり前に新幹線の切符は予約していたけれど、数日前にエクスプレス東海からメールが届いた。

「連休中の東京駅では混雑が予想されるので、余裕を持って行動して下さい」といった内容であった。

目的地は、東京駅から中央線で一本の場所だったが、混雑は避けたいので、品川で降りる事にして、そこから山手線に乗り、新宿駅も避けて代々木駅で降りて、総武線に乗り換えた。

比較した訳では無いけれど、私の選択したコースは人もまばらで、電車も優先席に座って快適に日帰り上京を果たすことが出来た。

久々の合わせなので、4時間を惜しむようにして練習して、さすがに自宅に戻った時はくたくただったけれど・・。

朝九時前に家を出て、帰宅したのは夜の九時過ぎで、まあ効率が良かったと言えるだろう。


思えば平成の30年間は、私にとって駆け抜けた時代だった。


カナダ滞在中に昭和天皇が亡くなられて、平成が始まった。

帰国してから、音大に勤め始めて、そこで生涯の師ともいえるV教授に出会った。

それから足掛け10年、私は、教師でありながら、学生時代の様に充実した時間を過ごすことができたのだった。


40代は、子供の受験と自分のリサイタルの繰り返しだった。

子供達が、受験期はお母さんに干渉されずにそっとして貰いたいので、是非自分の事に集中して欲しい、という言葉を、真に受けたのだ。

私がリサイタルをすると、回りに「お子さん、又受験なの?」と聞かれたりした。


50代は随分色々な土地を回って、公開レッスンなどもしたし、子供達が大学生になってからは、個人的にも随分旅行をした。

ウィーンへコンサートを聴きに一人で出かけたり、主人が国際学会の委員になってからは、お供で色々な国を訪れた。


クライマックスは、15年前に名古屋に転居した事だ。

新しい土地で、沢山の出会いがあり、人生の終盤にこんなに面白い生活が出来るとは思って居なかった。

主人と二人の生活は、新婚時代の様だったし、週末は未知の場所へと車を走らせた。


30代の頃、アメリカで取得した運転免許が、当地で生かせたのも想定外であった。

此処で教えに行っていた大学が、アクセスの悪い場所に在るので、通勤のために運転を始めたのだ。


主人が定年を迎えて、これからはキャンピング・ツァーでもしながらシニアライフを楽しもうか、と思って居た矢先、主人が病を得た。

それから、主人は見事に人生を終えて、先に逝ってしまったのだ。


そして今、私は独居老人となって、既に二年も経とうとしている。


実に慌ただしかった、平成の30年間であった。



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