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パトラッシュが駆ける!

私は変人です 

2019年04月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

☆ 今流行の「振り込め詐欺」あるいは「アポ電強盗」
これらは先ず、電話がかかり、そこから偽計が始まるのだそうだ。
「お気をつけ下さい」
警察から言われている。
耳にタコが出来るほど、言われている。
しかしながら、嗚呼、その種の電話が、私のところには、
かかって来ない。
さっぱりと、ただの一度も……である。
どうせ、おめえのとこは、金なんかねえんだろ……
と思われているようで、少し悔しい。
流行りものに恵まれず……
疎外されているようで、寂しくっていけない。
番号さえ分かれば、いっそこちらから、
かけてやろうかしら……と思う。

☆ 栽培員裁判というのが行われている。
私は、裁判員になってもいいと思っている。
というより、むしろ、憧れている。
法廷の、あの一段高いところに、座りたいと思っている。
ああしかし、あれは抽選で決まるのだそうだ。
私は、制度が始まって以来、待ち続けて居るのだが、
未だに当選の通知がない。

☆ 選挙があると、必ず行く。
今まで、棄権したことがない。
ただの一度もない。
(ついでに言えば、自民党に入れたことがない)
(ただの一度もない)
期日前投票には行かない。
あれは安直に過ぎ、張り合いがない。
本番が好きだ。
投票所内の空気がいい。
やったぜ、国民の責務を果たしたぜ、という気分になる。

☆ 私は、楽器がまったく弾けない。
巧みに弾き吹くそれが、神技に見えて仕方ない。
と言う訳で、演奏中の奏者の、その顔を見るのが好きだ。
オーケストラの場合は大変だ。
楽団員全員の顔を、見て回っている。
という訳で、私はステージに近い席が好きだ。
そこは料金が高い。
それで困っている。

☆ 私は、客の詰めかける飲食店が嫌いだ。
並んでまで、食べたいと思わない。
混雑は、人気があるからで、即ち、味が良いからとされている。
味なんかどうでもいい。
私は閑古鳥の鳴いている店へ行く。
大丈夫、食うに耐えないほどの店はない。
そう言う店は、じきに潰れるから、当る確率は極めて低い。

☆ 私は短気だから、駅の階段は、一段飛ばしに上がる。
他の客(特に若者)を追い越すのが、嬉しくて仕方ない。
ラッシュ時の階段では、これが出来ない。
馬群に包まれ、前に出られない競走馬のように、
私は末脚を余したまま、憮然として、一段ずつ上がって行く。
(ちなみに下りでは、一段飛ばしをやらない)
(一段飛ばしたばかりに、全段墜落なんてことになりかねない)

☆ 私は短気のくせに、妙に気の長いところがある。
映画を見終っても、すぐには席を立たない。
スクリーンには、キャスト、スタッフの名が、
延々と連なっている。
エンディングロールというそうで、これが呆れるほどに長い。
それもそうだ。
映画に関わる、全ての人の名が出て来る。
照明助手、フィルム管理助手、編集助手など、
無名の人々ばかりだ。
大阪言葉指導、出雲言葉指導なんていう、洒落た職掌もある。
周囲の観客は、次々に席を立って行く。
しかし、私は立たない。
最後に監督の名が出て、下隅に「映倫」の二文字が浮かぶ。
そこまで来て、私はようやく腰を浮かす。

☆ 映画に対し、製作者に対し、敬意を払っているのですか?
エライですねえ……と言う人が居るかもしれない。
そうではない。
私は単に、涙の乾くのを待っている。
私はこの頃、涙もろくなっていて、映画を見ると大抵泣く。
喜劇を見ても泣く。
目尻から頬にかけ、水浸しになる。
それを、自然乾燥に任せている。
お寺の鐘の余韻と、映画のエンディングは、
長ければ長いほどいい。

☆ お金を借りるのが嫌い。
住宅ローンを組んだって、月々の返済が、
気になって仕方ない。
病気になり、払えなくなったら、どうしよう……
急遽思い立ち、家中の金をかき集め、
繰り上げ返済に奔ったりする。
そうしては、ため息をついている。
あーすっきりした……
そのくらいなら、最初から借りなければいい。

☆ 金を貸すのは好き
寸借、つまり少額の申し込みには、
応じてやろうと思っている。
但し、その時は、こう言うつもりだ。
「この金は、貸すんじゃない。あなたに上げるんだ。
返さないでくれ。これまでの友情の証しだ」
私の友人は、これが分かっているのかもしれない。
誰一人、借りに来ない。
一万や二万のはした金で、
あいつにいい顔をさせてなるものか……
と思っているに違いない。

☆ ガス会社の営業マンがやって来て言った。
「当社では、電気もやっております。
ガスと電気の料金を一本化しますと、お安くなります。
検針票を見せて頂ければ、この場で試算してみますが……」
これに対し、私は言う。
「ご好意はありがたいですが、その必要はありません。
電気もガスも、他の物価に比べ、十分に安いです。
お蔭さまで、快適な生活をさせて頂いております。
これ以上安くなったら、
それは『冥加が悪い』というものです。
むしろ逆です。
私は、もう一割やそこら、値上げしてもらっても、
構わないんですが……」
営業マンは、口をあんぐりと開け、これを聞いている。
「お邪魔しました」
そそくさと帰って行く。

☆ 私は昼寝が好きだ。
ヒマさえあれば、コタツに足を突っ込み、
うつらうつらしている。
朝九時、朝食後の軽い眠りをやる。
午後二時、これが本当の午睡だ。心置きなく眠る。
午後八時、晩酌の後でもあり、つい眠くなる。
午後十時半、寝室に行く。
昼間たっぷりと寝ているから、もう眠れないと思いきや、
これが不思議だ。
枕に頭を置いて、十分後にはもう眠っている。
(らしい)(妻がそう言っている)
私は、眠り病なのかもしれない。
ちなみにコタツは、四月末日まで出してある。

☆ 私は、人の意表を突くことが好きだ。
アポも取らずに、遠くの(例えば京都の)友人宅を急襲し、
出て来た友人の肩を、
ポンと叩き「やあ」と言う。
この時の、あっと驚く、友人の顔たるやない。

★ 良識ある読者の皆さん、私の真似をしてはいけません。
私は変人です。
もしかして、反面教師たり得るかと、この文を書いております。
☆:5 ……大丈夫。あなたはまだ健全です
☆:10……かなり心配です
☆:all …変人度100% もう手の施しようがありません



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人徳

パトラッシュさん

喜美さん、
貴女ほど、世人の信望篤い人も、滅多にいないでしょうね。
貴女の変人度は、多分1あるいは、0・5くらいでしょう。
人にはそれぞれ、持って生まれた徳というものがあります。
喜美さんは、私などの変人に惑わされることなく、
地道にまっすぐに、その徳をお守りください。

2019/04/27 21:01:23

世の風潮に冷笑的であれ……

パトラッシュさん

シシーマニアさん、
変人の要件は「世に迎合しない」ことです。
私は、貴女にも、その一脈を感じ、そこはかとない、シンパシーを抱いております。

私の変人度を10とすると、貴女は3くらいでしょうか。
私に比べると、まだまだ「駆け出し」ではありますが……

2019/04/27 20:54:01

まあ健全

喜美さん

そうです彼方は変人です
駅の階段は、一段飛ばしに上がる。
他の客(特に若者)を追い越すのが、嬉しくて仕方ない こんな所で
若者に勝たなくても もしや転げたら
皆の笑いもの同情なし。

私は昼寝が好きだ? 
そんなに昼寝して夜も寝るのでしょう私は昼寝した事無いです(姑と同居が原因かしら)やっぱりパトさん若いです
夜もこの頭で考えても答えがでないと思う事を考えて眠れないです幾ら老人で働かなくてもこれだけは中々 階段の一段飛ばしが良いのかな?

2019/04/27 11:47:30

納得しながら読む私も・・。

シシーマニアさん

数えませんでしたが、概ね合意、です。

只、私は人の意表を突く、事はしません。まあ、出来ないと言うべきでしょうね。

つまり、そこで相手が思い通りの反応をしてくれなかったときの、自分のリアクションに自信が無いのです。

そして、こちらが驚く事を期待している相手の行為にも、驚いたそぶりは見せたくないのです。

そこで、がっかりしているらしい相手を見るのは。好きです。

変人では無くて、悪人ですね(笑い)

2019/04/27 11:10:46

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