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週間定期券で、乗り放題 

2019年03月26日 ナビトモブログ記事
テーマ:ウィーン

ウィーンの街は、路面電車と地下鉄が色々と走っていて、実に便利である。

着いた翌日に、月曜日の9時から、次の月曜日の9時まで乗り放題という、週間定期券を購入した。

通常の乗車券は、一枚2ユーロ強(300円弱)なので、乗り放題で17ユーロ(2000円位?)というのは、割引率が相当高い。

私の滞在期間は日曜日を二度挟んだ10日間で、日程を決めた段階でも、その定期券は当然頭にあった。

その定期券は、乗る度に検察されるわけでは無いけれど、真面目な私は、月曜日までは乗り物は利用せず、歩き回ったのだった。

ホテルは幸い、中心部から近いし、主な場所は、歩いて行ける距離にある。


月曜日の朝には、秘かな計画があった。

20年位前によく当地を訪れていた頃、ウィーンフィルの定期演奏会のキャンセルチケットが、その週の月曜日に、オフィスで売り出されていたのである。


現在も、そのシステムが続いているか、確信は無かった。

更に、場所が、目抜き通りにあるオフィスなのかも、訊いてみる相手は居なかった。


ウィーンフィルのホームページを見ても、新春コンサートに関する質問コーナーはあっても、キャンセルチケット関係は見当たら無い。


ある意味、保険のつもりで、日本からホール主催のコンサートのチケットはネットで購入したけれど、演奏そのものは全く同じなのだけれど、定期演奏会の客席の雰囲気は独特のものがあるので、そちらも経験したかったのだ。


着いてみると、オフィスの前には誰も居なくて、心細い限りであったが、少し経つと、東洋系の女性が、やはり怪訝そうな様子で現れた。

訊いてみると、韓国の人だという。

キャンセルチケットは発売している筈だけど、久しぶりなので詳細はわからない、という答えだったので、20年前という、私の情報よりは、一歩前進した感じだ。

次に現れたカップルに、またもや訊いてみると、数年前に買ったことがあるけど、違う場所だった気がする。

一歩前進、二歩後退・・?

次に現れた人は、何処の人かは忘れたが、確信を持って「此処で売り出すよ」と言って居る。

そのうち、後ろを見ると10人位並び始めて、オフィスのドアも開いた。


此処も、実に能率的に仕事が進んでいく。

私は「土曜日のチケットを一枚欲しいのですが・・。」と言うと、


「107ユーロ(15000円弱位?相当良い席である)の席が、あります。もっと安い方が良ければ・・」と言うので、「それを買います」と、キリギリスは即答。

それから、町の環状通りを走るだろうと見当をつけて、やってきた路面電車に乗った。

外で待っていたから、かなり寒かったのだ。


でも、暫くぶりなので、路線の番号は当然変わっていて、途中で大きく左折したので、そこで下車。

乗り放題の定期券を持って居ると、まるで名古屋の敬老パスを持って居るかの様な、心強さなのであった。



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