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2019年03月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:ウィーン

前日の土曜日に、ぶらぶらと歩いていたら、母校の別校舎の前を通った。

本来母校は、音楽と表現芸術の総合大学で、アカデミー劇場が隣接している。

そして、その別校舎には、教会音楽科の附属教会がある。

オーストリアに国立の音楽大学が、ウィーンとザルツブルグとグラーツにあって、日曜日には、その三校舎の教会から、毎週交代でミサの様子がラジオで放送されるのだった。


留学して居た頃は、今日は放送日だから、オルガンは○○先生が弾かれる、と聞いて演奏目的でミサに参列したものだった。

一方で、勿論大学の施設だから、試験などにも使用される。

それも、何度か聴きに行った。

今回は、教会の入り口の掲示板に、次の日曜日にオルガンを担当する人の名前と、更に○○クラス門下生、とまで表示されていた。

翌日の日曜日は、まずこちらのミサに参加することにした。

観光地の有名教会と違って、殆ど周知されていないから、参列者も少なく、神父様もお一人だけだった。

どうやら、放送担当日ではないらしい・・。


この教会は、音響的に、試験などで、細部まで審査する人が聞きやすくする為か、残響が短くて、私の様に会堂一杯に響くオルガンをイメージしていたものには、ちょっと物足りなかった。

ミサが終わってから、すぐ近くにある、ウィーン中心部の、シュテファン寺院に直行した。

大勢の観光客をすり抜けると、金網で仕切られた入り口にスタッフが立っていて「ミサですか?」と訊かれた。

「イエス」と言って頷くと、中に入れてくれたので、オルガンがよく見える場所を探して、座った。

こちらは、さすが参列者も多いし、更に専属オルガニストが、華やかにオルガン演奏をしている。


祭壇には、数人の神父様が参席してらっしゃる様だったが、さすがに後ろの席からは、何も見えない。

でも、御聖体拝領の間の即興演奏など、興味深く聞いた。


ミサが終わって、外に出ると雨がちらついていたので、これまた懐かしい、「ウィーンの森」という鳥料理屋さんに入った。

学生の頃よく訪れていたレストランだが、数年前に主人ときたときは、生憎改築中で入れなかったのだ。


ところが、すっかり観光客用というか、新しく内装が変わってしまって、昔の古びた静かなイメージからはほど遠かった。

でも、メニューを見ると、あまり変わっても居なくて、軽いランチ用によく頼んでいた、ヌードル入りのチキンスープにした。

塩味のこのスープは、丁度おそうめんでも食べている印象で、私のお気に入りだったのだ。

それと、白のワインに、パンを一個。

このパンの、素晴らしく美味しいのが、全く変わっていなかったのも、実に嬉しかった・・。



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