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独りディナー
弟からのメール
2019年02月12日
テーマ:シニアライフ
ずっと交流を絶っていた弟から、メールが来た。
前日、私も親しくしていた弟の親友から電話があった。
「昨日、彼を交えて数人で会ったんだけど、お姉さんの話が出てねぇ、突然ですがお電話しました」
お互いに懐かしくて、随分長電話をしたのだが、結局その弟の親友が、私達姉弟の間にあった高い壁を、一挙に崩してくれたのだった。
弟は、私と同じ大学の二年下で、作曲専攻だった。
その弟が、高校の頃から突然ピアノに関心が向いて、それまでお嬢さん芸の少年版の様に続けていたに過ぎなかったピアノ歴を、一気に塗り替えてしまった。
私自身、ピアノ人生を送ってきたとはいえ、指が達者に動く優等生に過ぎなかったし、回りの友人達もそんなタイプが多かったので、その中で自由自在にピアノで遊び回る弟の存在は、中々眩しかった。
ソルフェージュ力が際立っていたので、学校でも先生に「ちょっと君、これ一緒に弾いてみよう」等と声をかけられたりしていたらしい。
私は、卒業後留学してしまったので、その後の詳細は知らないし、長い間交流を絶っていた理由も長くなるので、触れないけれど・・。
弟からのメールは、殆ど音楽のことに尽きた。
よく、学生時代に話した話題が続いた。
野島稔さんの演奏。
そして、サンソン・フランソワの演奏。
それから、ショパン、ドビュッシー、スクリャービン、ストラヴィンスキー、から、ピカソ・ダリのことなど。
それはまるで、私が自分の雑事に紛れて、長いこと忘れていた世界を、目の前に繰り広げた貰った様な気分だった。
それから、弟が編曲したというCDを送ってくれた。
これが、余りにも面白くて、「あぁ、弟は良い人生を送ってきたのだなあ」とつくづく思った。
こんな風に、弟の頭の中は音楽で満ちあふれているのだろう。
演歌や、童謡などを、クラシックの名曲に乗せている、その意外性が、何とも私の笑いの壺を、ドスンドスンと直撃してくるのだ。
オペラ、蝶々夫人の「ある晴れた日に」のオーケストラの前奏に続いて、現れるのが、「青い目をした人形」
それも、ばりばりのソプラノが、歌っている。
圧巻は、ラヴェルの「ボレロ」
打楽器の前奏に誘い出されてくるのは、「ぞーさん」ののんびりとしたメロディ。
これが、何度も何度も、楽器を替えて登場する。
余りに可笑しくて、今度弟に会うことにした。
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再会のパターン
ゴクさんらしいですね。
さりげなくの、アドバイス・・。
ありがとうございます。
若いときは、姉ながら、沢山影響を受けてきました。
これからの、70代。
何だか、色々学べそうな予感がします。
2019/02/12 20:28:34
朗報
高い壁が取れ、良かったですね〜
事情は知りませんが、肉親が生き別れ状態は、決して良いことではありません。
きっと、素晴らしい再会になりますよ。
最近、私は、生まれた時からの知人に、数十年ぶりに再会しました。
話は尽きませんでしたが、周囲に他の人が居たり、時間の都合もあったので、「続きは次回に」ということになりました。
2019/02/12 18:13:04