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パトラッシュが駆ける!

そりゃそうかも知れないけれど 

2018年09月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

糸を引くようなライナーが、左中間を破った。
二塁打は確実であろう。
バッターは、外人選手で、ベテランである。
ファーストベースを回ったところで、
もう走りを緩めてしまった。
そのプレーには、余裕と言うものを、感じさせる。
一方で、少々気の抜けたプレーと、言えなくもない。

これが高校野球であったなら、ランナーは、
全力疾走を止めないであろう。
いち早く、セカンドベースに達し、隙あらば、
サードを狙うであろう。
何事も一所懸命。
それが、高校野球の良いところだ。

プロにはプロのやり方がある。
高度の技術と、力強さを見せるのが、彼らの仕事だ。
しかし、観客は、だらけたプレーなんか、見たくもない。
走る時は、疾走してくれよと、言いたくなる。

 * * *

大阪富田林警察署の留置場から、拘留中の被疑者が脱走した。
元より、警察側に責任がある。
その油断と不備が、次々、明らかになっている。

弁護士との接見を終えた、その後だったようだ。
空白の時間が生じ、被疑者は、それを利用し、
まんまと脱出に成功した。
弁護士から警察へ「接見を終えました」と報告する、
義務はないのだそうだ。
用が済んだら、勝手に帰ってよいのだそうだ。

そりゃ、そうかもしれないけれど、そこらに人が居たら、
挨拶くらい、したって、バチは当たるまいに……
ということを、私は、ニュースを見る度に、思っている。

「被疑者の弁護が仕事ですから」と、弁護士は、
おっしゃるかもしれない。
しかし、法曹家である以前に、一人の社会人ではないか。
結果的にせよ、事件は起き、社会に大きな不安を与えている。
「社会正義の実現」こそが、弁護士の使命ではなかったのか。
私が弁護士であったなら、警察官の姿を、探し回ってでも、
接見の終了を告げて帰ったであろう。

 * * *

映画が終り、スクリーンには、製作に携わった人々の、
名前の羅列が流れ始めた。
エンドロールである。
途端に席を立つ者が居る。
次の予定が、おありなのであろう。
暗い館内を、出口へと向かって行かれる。

お急ぎなのはわかるけど、たかだか数分のことではないか。
エンドロールには、テーマ曲が流れている。
それを聞きながら、スタッフの名を見てやるのも、
映画の内ではないだろうか。
どうせなら、ゆっくりと、余韻に浸りたい。
短気者で、電車の中でも、駆けていたいくらいの、
この私がである。

 * * *

懲役25年、罰金200億ウォン(日本円にして20億円)
の判決が出た。
韓国の、朴前大統領に対してである。
いくらなんでも、重過ぎないか……

あの国では、政権が替わる度に、前のリーダーが訴追される。
そして、厳罰に処せられる。
そこに容赦と言うものがない。

激高しやすい、そして、寛容でない、
国民性ということもあるのであろう。
しかしながら、せめて、司法に関わる人くらい、
冷静であってほしい。
そして、現政権にある人々もだ。
一度約束した取り決めを、担当者が替った途端に、
反故にするようでは、
その会社は、社会において、信用されなくなる。

 * * *

壁に沿い、本棚が複数設置されてあり、
それは書籍で満ちている。
収容しきれない本は、上に積むよりない。
積みに積み、一部は天井にまで、達している。
そのせいだろう、Kのマンションの居室は、
十畳あるという割に、かなり狭く感じられる。

「どうするんだ、これ?」
「どうもこうもない」
「アナタが死んだ後のことだ。誰が始末する?」
「甥姪の誰かに、このマンションを相続させる。
そいつがやるだろ」
Kには子供が居ない。
奥さんにも、五年前に、先立たれている。
その奥さんの衣類さえ、まだ整理がなされて、いないようだ。
「大変だろう。後始末が」
「なあに、そのくらいの金は残してある。
便利屋に五十万も払えば、たちまち片付くだろう」
Kは気楽だ。
足の踏み場もない、マンションに住み、屈託と言うものがない。

 * * *

母親が、幼児を後ろに乗せ、自転車を漕いで行く。
坂道にかかり、そのスピードが落ちた。
横道から車が出て来た。
一時停止の標識が、あるにも拘らず、その前部をひょいと、
前方道路に突き出した。
衝突を避け、自転車は直前で停止した。
「どうぞ」
車の運転手は、先に行くように、手でもって、
自転車に促した。

さながら、指図をするかのように、お車様が威張っている。
驚かせてごめんねと、本来なら下車し、低頭して、
謝るべきだろうに。

 * * *

自動運転のタクシーが、試験走行を始めたとか。
AIなどを駆使し、なまじの人間の運転より、安全であるとか。
しかし、私は乗りたくない。
有人タクシーを選ぶ。
それもなくなったら……
歩く。
考えてみれば、私は今でも、滅多に、タクシーには乗らない。
今年は同行者の都合で、一回だけ乗った。
去年、一昨年は、一回も乗らなかった。
有人無人を問わず、タクシーを論ずる資格は、私にはない。

 * * *

Aは、商店街の一隅で、タバコ屋を営んでいる。
その顔色が冴えない。
「どうした?」
「小便の出が、悪くなった」
「そりゃ、医者に行った方がいい」
「うん。そうしようと思う」
その結果、前立腺に腫瘍が見つかったとか。
良性か悪性かは、わからないが、
内視鏡で除去出来るほどの、軽微なものらしい。
実際に、手術は簡単に済んだらしい。

退院したAがしみじみと言った。
「タバコが原因だと、医者に言われた。
はっきり言われた。もうタバコは止めた」
かつて「タバコは健康に良い」と豪語していた男がである。

それはそうとして、店はどうするのだろう。
身体に良くないことを、自ら実証してしまい、
この先も売り続けるのであろうか。
いや、私には、友達の誼というものがある。
口が裂けても言えない。
「死の商人」なんてことは。



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正義と常識

パトラッシュさん

漫歩さん、
ご同感を頂き、ありがとうございます。
今回のブログ、少々長くなりましたが、私の最も書きたかったのは、この弁護士の件でした。
卑劣な容疑者の言を、易々と容れるなど、社会常識に照らして、不可解であります。
結果責任ということもあり、名乗り出て、遺憾の意を表明するくらいは、やってほしいと思っております。

週刊文春あたりが、書いてくれると思ったのですが……

2018/09/01 17:04:21

解せぬこと

漫歩さん

我が意を得たりです。

中でも、大阪富田林警察署の留置場から被疑者が脱走した件は、パトさんも触れておられますが、
私には、事件の発端は謁見を終えた弁護士の行動だったと思えてなりません。

「署員には私から終了を告げますから先にお帰りください」と、被疑者たる者が言ったことに違和感を感じなかったのでしょうか。被疑者は署員が来るまで一人個室に残るのです。

これは結果論ではなく、この被疑者の犯歴や性格や心理に精通している筈の弁護士の職務に対する義務感の軽さだと思います。

マウコミも有識者もこのことに触れていませんね。

2018/09/01 15:21:40

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