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敏洋’s 昭和の恋物語り

ごめんね…… (十二) 

2018年03月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 月明かりだけが頼りだった。
けれどもその月にしても、時折雲間に隠れてしまう。
ややもすればくじけそうになる、心の移ろいそのものの月だった。

 ござの隙間から中を覗いてみるが、真っ暗で何も見えない。
私の心の中に
”付いて来るんじゃなかった。
そもそも無理だったんだ、この計画は。
へび女がどこに眠っているのか、調べもしないなんて。

檻だって? そんなもの、どこにあるんだよ。
そんな大事なことを調べてないなんて、ひどい話だよ“
と、憤りの気持ちが湧いてきた。
”いっそこのまま帰ろうか。
ひょっとして、誘拐とかなんとか、警察に追われることになるんじゃないか? 
いやだよ、そんなの。
なんでへび女のために、そこまでやらなくちゃいけないんだ。
大人は、なんで黙って見てるんだよ。
よし、帰ろうって言おう“

 意を決して、友人の裾を握った。
「まずいぞ、まずいぞ。絶対、まずいぞ」
「そうなんだよ、まずいんだよ」

 同じことを考えていたのかと嬉しくなった私だったが、まるで違っていた。

「もう逃げ出したんじゃないか? へび女。
それとも他の誰かが…。
いやそうじゃない。
やっぱり、ひとりで逃げ出したんだ。
それを皆が追いかけてるんだ、きっと」

 突拍子もないことを口にし始めた。
しかしそれはそれでいいと、私は思った。

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