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敏洋’s 昭和の恋物語り

「ごめんね…」 (二) 

2017年12月03日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 私の仕事は、それらの個人商店やら会社相手に梱包材類を届けることだった。
そんな会社の一つに株式会社益田商店があり、取引先としては大口の部類に入る。
ここには毎日梱包材類を届けに行くのだが、二日ないし三日分をまとめて注文してくれればいいのにと、つい同僚にこぼしたことがある。
しかし「毎日の配達になったのは、内の会社都合だ。他所に入り込まられないようにって、担当者がお願いしたんだ」と、先輩社員に叱られた。
小回りをきかせるということらしい。
そういえば、午前と午後とに配達をしたことがある。

 株式会社増田商店は、多々ある繊維街の中でも名の通った中央繊維街の入り口に面している。
地の利の良さからだと揶揄されるけれども、この辺りでは一、二を争う売上高を誇っている店だ。
社員はみな横柄な口の利き方で、我々配達員は人間扱いしてもらえない。

 大通りを挟んだ向かい側の入り口に、この界隈では一軒だけの喫茶店がある。
商談後のブレイクタイムに重宝されている。
つい先日のこと、社長の娘である企画課長の真理子さんに「お茶しましょ」と誘われた。
何ごとかと身構えたけれども、予定していた相手の都合が悪くなったための時間つぶしの相手にされてしまったということだ。

 年齢は確か三十になったばかりだと聞いている。
担当の営業に言わせると二十代前半に見せているのだとか。広告塔の役目があるのだそうだ。
まだ独身で見合いを繰り返すものの、中々お眼鏡にかなう相手が見つからないということだ。
担当営業から「気むずかしいところがある女性だから気を付けてくれ」と、しつこく言われている。

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