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敏洋’s 昭和の恋物語り

続)初めての本格演劇観覧でした 

2017年10月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



芥川龍之介
その名前を耳にしたり目にしたりすると、中学時代の自分を思い出します。
友だちと呼べるような男子生徒もなく、無論女子生徒との接触は皆無でした。
ひとり、学校内の図書館に通い詰める、ひょろひょろとした青白い生徒でした。

百鬼オペラ 羅生門

羅生門+藪の中+鼻+蜘蛛の糸
これらの作品を紡ぎあわせた演劇作品だとか。
期待と不安の入り交じった、「わけの分からぬ演劇かもしれんぞ」と、観る前から己を慰めながらに席に座りました。

二階席三列目。
遠い!
これでは、ひかりちゃんの顔はとてもじゃないが…
落胆すること勿れ。
さもあらんと、鞄に忍ばせていたオペラグラスがあるではないか。
のぞき込むと、あまりの倍率にビックリ。
調節の出来ぬ物。
カメラを購入した折の付属品というか、プレゼント品ゆえに、文句はタブーぞ。
まあしかし、ひかりちゃんさえ観ることが出来れば、それはそれで大満足のはず。
うんうん、と一人納得の次第。


まずは羅生門が舞台となり、小説内でも有名な老婆による死人の女人の話からスタートした。
「生きるためなら罪を犯してもいいのか?」

百鬼たちが歌い出して、死体の女が目を覚ます。
下人に対して「あたしが欲しい/」と問いかける。
ここから、無限の世界へと誘われていく。

それにしても地から這い出す、土人形たちがうとましい。
演者に注目しようとしても、回りで蠢く土人形が視界に入り、集中させてくれない。
凜とした声が響いているのに、高齢ゆえか、聞き取りにくく悲しい思いにさせられた。
しかし次第にその演出意図に気付かされると、オペラグラスをやめての観劇となった。
演者の揺れ動く、はたまた苛まれる魂を体現していると思うと、その感性のワールドに引き込まれていく。

ラスト近くでの踊りのシーンでは、思わず身を乗り出しての観劇となった。
ゆらりゆらりと重なるかと思えば激しくぶつかり合うように見え、一緒(とも)に踊るひかりちゃんに気付いては、体が震えるような悪寒にも似た感覚に襲われた。

それにしても、一体感が凄い!
カーテンコールがいつ終わるともなく続き−通常の回数がわからないので比較できないけれど−十回近く、或いは超えたかも?
柄本佑さんの隣に陣取った満島ひかりちゃんの苦笑する表情からみて、相当の回数かと。
わたしの隣席の男性(だろうと思うけれど)が「おおー!」と叫びながらのスタンディングオーベーションを始めたのには驚いた。
そして次々に立ち上がっての大拍手。
役者冥利に尽きたのでは、と今さらながらあのシーンを思い出しては大興奮です。

美術館巡りに続いて、演劇観劇にはまりそうです。

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