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敏洋’s 昭和の恋物語り

[宮本武蔵異聞] 我が名は、ムサシなり! (十三) 

2017年06月11日 外部ブログ記事
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 清十郎を倒し、仇討ちと挑んできた弟の伝七郎をも打ち負かしたことで剣術指南役の道が開けるものと期待したムサシだったが、突如、清十郎の遺児又七郎からの果たし状が届けられた。
さすがに、まだいたいけない子どもを相手にすることにためらいを感じるムサシだったが?この闘いに勝てば、安穏な生活を送れるだろう?と、腹を決めた。

「又七郎さま、まだ幼少なれば、門人の助太刀を認められたし!」

 一理ある申し出に断りを出すわけにもいかず、といって数十名を相手にするなどは、いかなムサシといえども無謀なことだ。
思案の末に、待ち伏せをして大将である又七郎を討ち取ることにした。
大将を討ち取れば、門人たちに大義名分がなくなる。
そう踏んでのことだった。

 明け六つの鐘が鳴る中、吉岡又七郎が一乗寺下り松の地に着いた。
季節が春を迎えたとはいえ、まだ夜明け前では冷気で辺りを包まれていた。
「若、ここにお座りください」

 梶田は、決闘の場として指定した場を広く見渡せる大きな松の木の下に陣取ることにした。
態勢は万全だった。
東西南北のいずれからムサシが現れたとしても、それぞれの要所に門人を配置していた。

「若。大丈夫ですぞ。このように、多数の門人たちがお守りいたします。
ムサシも、ここまではたどり着けませぬゆえに」
  梶田がしきりに又七郎に声をかける。
まだ幼い又七郎では、緊張がとれぬのも致し方のないことと考えていた。
干からびた声で「たのむぞ」と、又七郎が答えた。

 梶田が「ムサシの姿は見えぬか。あ奴のことだ、此度も遅参するであろうがの」
そう言った矢先に、ガサガサという音が頭上から聞こえ、梶田が上を見上げると同時にムサシが飛び降りてきた。
そしてそのまま、又七郎に剣を振りかざした。
あっという間の出来事でしばらくの間、誰も事の成り行きが理解できずにいた。

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