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2017年02月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 報道機関(既存メディア)の役割について


 写真は春の予感・芽吹きを感じさせる我が家の庭の木々。

 米国ではトランプ政権が誕生して一か月余りたちました。当初の予想通り、組閣人事で躓き、まだ本格的な政権スタートとは言えないようです。国民の分断は続き、あちこちでデモも見られます。当初のトランプ節(発言・暴言)は徐々に軌道修正も見られるようです。その中で、今日はトランプ大統領の既存メディアとの対立抗争について、既存メディアの役割ついて私見を述べさせていただきたいと思います。

 トランプ氏は選挙戦から既存メディアを激しく攻撃し、ソーシャルメディアであるツイッターを利用し、自分の有利な情報を積極的に発信し世論作りに懸命になっています。確かにフェースブックやユーチューブなどの新しいメディアの力は大きく、誰でも何処でも情報発信できる世の中が到来しました。そのことが既存メディアに対する読者を減らし、既存メディアの重要性を危うくしているかの印象を与えます。

 しかしながら、情報の非対称性(民主主義社会であるからと言って、全員が正しく、等しい情報を持っているとは限らない)が存在するとき、公機としてのメディアの責任、事実を事実として伝える責任は大きな役割であると考えます。そうです。既存メディアは権力や金力にすり寄ってはならないのです。既存メディアに携わる者の責任は大きく、事実を公正で正義感をもって情報を発信することにこそ、読者は社会的価値を認めるのです。

 福島原発が発生したとき風向きによる放射能汚染状況を正しく伝えなかった政府の責任は大きなものがあります。もし既存メディアがその事実を知りながら報道を躊躇したとすれば問題です。飯館村の村民はこのことを忘れないでしょう。

 東芝事件のくすぶりはますます大きくなりつつあります。東芝の経営陣の不正経理を承認した責任は重く、株主代表訴訟の対象になります。東芝が買収した原発機器メーカーである、米国のウエスティングハウス社の内部告白による巨額損失で東芝の経営基盤そのものが問われています。既存メディアがどこまで真実を知りうる立場にあるかは不明ですが、事実関係の報道の重要性がここにもあります。

 ワシントンポスト紙には「ピノキオの鼻」というコラムがあります。このコラムでは「真実」が語られているかどうかをチェックすることができるとのことです。トランプ大統領はどうなのでしょうか?

ワシントン・ポストには、ジャーナリストのグレン・ケスラーさんの『Fact Checker (ファクト・チェッカー)』というコラムがあります。
ファクト・チェッカーのグレン・ケスラーさん
<img src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a8/GlennKessler.jpg" alt="ファクト・チェッカーのグレン・ケスラーさん" width="128" height="120" />
credit : Singerhmk
このコラムは、2008年の大統領選に向けた選挙運動中の2007年から始まったそうですが、2011年に正式にワシントン・ポストのレギュラー企画になったそうです。

現在、主に記事を書いているのはケスラーさんとリーさんという方のようですね。
Fact Checkerでは、政治家や政府関係者の発言についてファクト・チェック(事実確認)をしてピノキオのマークを使って評価します。
ピノキオの数が…
1個→一部欠落や誇張はあるが、嘘はなく、だいたい事実。
2個→欠落や誇張、事実誤認もあるが、一般人には大して重要ではない程度。
3個→重大な事実誤認や明らかな矛盾があり、だいたい嘘だが、一部事実もあり。
4個→大ぼら。大嘘。
<img class="aligncenter wp-image-1626 size-full" src="http://trump-no-sekai.com/wp-content/uploads/2017/02/fact-1.png" alt="ワシントン・ポストのピノキオ" width="364" height="104" srcset="http://trump-no-sekai.com/wp-content/uploads/2017/02/fact-1.png 364w, http://trump-no-sekai.com/wp-content/uploads/2017/02/fact-1-300x86.png 300w" sizes="(max-width: 364px) 100vw, 364px" />
事実の時は?
全く誤りがない場合、事実以外ありえない場合はピノキオは0個ですが、ピノキオのゼペットじいさんにちなんで『ゼペット・チェックマーク』をもらった真実として認められるそうです。
<img class="aligncenter wp-image-1627 size-full" src="http://trump-no-sekai.com/wp-content/uploads/2017/02/check.png" alt="ゼペットチェックマーク" width="104" height="113" />
この他にも、以前の発言から急に立場が変わった場合は『ひっくり返ったピノキオ』、すぐに判断するのが難しい場合は『天秤』のマークが与えられるそうです。
<img class="aligncenter wp-image-1629 size-full" src="http://trump-no-sekai.com/wp-content/uploads/2017/02/fact-2.png" alt="ひっくり返ったピノキオ" width="101" height="101" />
<img class="aligncenter wp-image-1630 size-full" src="http://trump-no-sekai.com/wp-content/uploads/2017/02/check-1.png" alt="てんびん" width="101" height="92" />
情報参照元 / 画像引用元:About The Fact Checker
最近のトランプ大統領の発言に関するファクトチェックでは、このような評価が下されています。
『大統領令で入国禁止にした7カ国を最初に懸念国としたのはオバマ元大統領』→2ピノキオ
『トランプ大統領の入国禁止令で影響を受けたのは、109人』→4ピノキオ
『トランプ大統領がF35計画で6億ドル経費削減』→4ピノキオ
4ピノキオがやはり多いですね。
ちなみに、大統領選挙中にファクトチェックされたトランプ氏の92の発言のうち、大嘘の4ピノキオに該当する発言は59、3ピノキオは22発言、2ピノキオは7発言、1ピノキオは1発言で、事実のゼペット・チェックマークに該当する0ピノキオの発言は3個だけだったそうです。
でも、事実もあったんですね。
Fact Checkerでは、#FactCheckThisを付けて該当の発言や記事をツイートしたり、Facebookページやメールで提案したりすると、コラムで取り上げてもらえることもあるそうですが、ワシントン・ポストはトランプ大統領のツイートが事実かチェックするプラグインもリリースしています。

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