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独りディナー
今夜の夕食は、イワシ
2017年02月12日
テーマ:思い出すままに
ポルトガルでは、鰯の塩焼きが名物であった。
主人のお供で、ポルトガルへ行った時。
主人が、海岸線の長いポルトガルで余生を送るのも楽しいかも知れないなぁ、と言うので、私はそれを真に受けて、半年くらい、ポルトガル語のレッスンを受けた。
年を重ねて、新しい言語を学ぶのは、当たり前だけど、余程の覚悟がなければ無理な話で・・。
今の私は、レッスンの後に一人ランチで立ち寄った、麻布十番のおそば屋さんやレストランの事しか覚えていない。
それでも、事前に読んだ司馬遼太郎の「南蛮を行く」は、私にとって、最高の道連れであった。
その頃、子供達がやっと大学生になって、私にも自由度ができたから、主人のお供で参加した旅の後、数日間一人居残って、ポルトガルを満喫する企画を立てていたのだ。
まずは、古都シントラに主人と共に、一週間くらい滞在した。
国際会議だったので、色々な人にお会いしたけれど、一様に、これから私が一人居残って旅をすることに、驚かれたのには、はっきり言って驚いた。
その頃のポルトガルは、未だ貧しさが残っていて、昭和30年代の日本を彷彿させる様な情景も、至る所で目にしたものだ。
トラムに乗ると、車体が子供の頃を思い出させてくれて、懐かしさが蘇った。
街行く人々の服装も、南ヨーロッパでよく見かける貧しい雰囲気の印象で、昭和の育ちの私にはなんとも言えない懐かしさが感じられたのだった。
ポルトの街に着いたのは、土曜日の夕方だった。
宿に荷物を置いて、ガイドブックを見ながら有名な教会へ向かうと、「今は、立ち入り禁止です」と、まず言われた。
「えっ、今は。ってどういう意味かしら」と、訊ねてみると、
「現在、中では結婚式が執り行われていて、貸し切りなのです」という説明であった。
「この教会の、信徒の方の結婚式ですか?」と訊くと、
「いえ、誰でも貸し切りでレンタルをして、結婚式を挙られるのです」という。
因みに、レンタル料を訊いてみたところ、
まず、ポルトガル・レートを、彼女が暗算でドルに置き換えて、それを聞いた私が暗算で円に置き換えたので、精度は怪しいが「一時間700万円」と言っていた。
もしかしたら、桁を間違えていたかも知れないけれど・・。
「とりあえず、もう少しで終わります」と言う話だったので、暫く待っていると。
教会の正面玄関の扉が開いて、花婿と花嫁と、彼らを取り巻く親族らしき人達が、ぞろぞろと中央階段を降りてきた。
一見にして富裕層とわかる、同じ顔立ちの人々を眺めながら、私は集団のもつパワー、という事をしきりに考えていた。
どの街に降り立っても、発展途上的な貧しさを感じていたのだったが、突如として現れた、見ただけで育ちの良さそうなこの人達。
街の様子を眺めているだけでは、表に現れてこない、こういった、多分支配階級の人々。
様々な大衆食堂で、イワシや烏賊の塩焼きを食べながら、ポルトガルを体験したつもりで居た私は、訪れた国の奥深さをしみじみと感じたのだった。
ポルトガルでの最大の収穫は、イワシを見直したことかな。
あれ以来、スーパーで生きの良いイワシを見かけると、通り過ぎることができなくなった。
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ガラさん
コメント、ありがとうございました。
ポルトガルは、しょんぼり、とか、寂しげに、といった表現が似合う気がします。
佇まいを眺めて、押しつけがまさを感じないからでしょうか。
お魚が美味しかったですね。
ファド、お聴きになりましたか?
哀愁とか、郷愁といった意味らしい、ポルトガル語の「サウダーデ」という言葉が、音楽に集約されている気がしました。
2017/02/18 11:40:09
確かに貧しかったですね。
私が行った時は、社会党政権の時でした。
富裕層はみんな、パリに逃げちゃって、さらに貧乏に。
産業は、コルクだけ。
ルカ岬にしょんぼり立つ、物乞いのおじいさんが印象的でした。
2017/02/16 20:28:53
想い出をBlogに
シシーさん、さっそく返コメをありがとう
ございます。
本当はもっといっぱい「南蛮美術館」の
事からを書き出したら、コメント欄が
500字越えになったので、端折りました。
シシーさんBlogから思い出したように
チェーンBlogになってしまいますが、
また想い出話をBlogUPしてみますね。
2017/02/15 11:23:20
彩さん
南蛮美術館、早速調べてみました。
やはり、神戸(大阪と、区別が付いていない?)近郊は、ハイカラですね。
「南蛮」という響きからも、西洋志向の強い私には、浪漫を感じさせられます。
素敵な言葉を聞くと、創作力があったら、短編小説の世界が繰り広げられるなぁ、と思ったりしますが、残念ながら私に大きく欠けた才能で。
いっぱい残念はあるけれど、これが一番残念かも知れない。
せめて、思い出を綴るのが関の山、ですね。
だからこそ、それを、すぐキャッチして下さるナビ友さんは、嬉しいですね。
2017/02/15 11:06:16
今夜の夕食…
私は勝手にイワシを召し上がったという
お話かと、読み続けて行くと…
司馬遼太郎の「南蛮を行く」から
シシーさんのポルトガル紀行でした。
これだからナビ友さんのBlogからは
目が離せません。
世界の各地を回ってらしたシシーさんの
その地、その地のレポートは、居ながらに
して未知なる国に連れて行ってくれて
いるようで、本当に嬉しくなります。
今回は「南蛮」という名に、反応してしまい
しばし、子供の頃に頻繁に行っていた
お気に入りの場所・「南蛮美術館」に
(今は神戸市文書館になっていました)
想いを馳せておりました。
それぞれの思い出に、何かしら重なる
ものがある事が、こんなに楽しいなんて…
コメントを寄せていらっしゃるナビ友さん
達の想い出も楽しく読ませていただけて、
ナビも捨てたものじゃありませんね。
2017/02/15 10:36:58
喜美さん
鰯のお刺身ですか。
そのくらい鮮度の良いイワシなら、さぞ美味しいでしょうね。
90歳のお兄様が、毎日病院へいらしてるのですか・・。皆さんで協力体制なのですね。
喜美さんの旅行は、トラブルもなかったから、覚えてらっしゃらないのでしょうね。
私は、記憶に留めるために、一人旅で苦労している処もあるんですよ。
2017/02/13 12:29:26
師匠!
司馬遼太郎の「南蛮を行く」に、マカオに関してのエピソードがありました。
司馬さんが、マカオの人達の演奏するコンサートへ行った時でしたか、
隣の席の人に、「あなたはポルトガルの人ですか・」と聞かれたという・・。
うろ覚えなので、今本を探してみましたが、何処へ行ってしまったのやら・・。
改めて、あの本を読もうという気分になりました。ありがとうございます。
2017/02/13 12:25:07
村雨さん
確かに、スペインとは大きく違いますね。
ざっくりと、フラメンコとファドの違い、と言ってみたくもなります。
海岸線が長いだけに、航海に出た夫を待つ女性達の、悲哀もたくさんあったでしょうね。
ヨーロッパを一人で旅するのは、孤独と背中合わせで、なんとも言えない快感でしたけれど・・。
2017/02/13 11:54:23
ank gatenさん
コメントありがとうございました。
私はお魚の焼き方が下手で、何か良い方法がありました教えて戴きたいと、思います。
ポルトガルでは、炭火の上にトタンを置き、その上で焼くという話を聞きましたが、真偽の程はわかりません。
次にイワシを見つけたら、ネットで焼き方を調べてみます。
2017/02/13 11:48:35
鰯
私大好きで 昨日も鰯のお刺身(何のお魚も生が好きなの)食べました 残りは すり身にして昆布巻きの芯に入れかんぴょうで結びお正月みたいですけれど
兄嫁さんが入院して兄(90歳)毎日病院に行くのに食事がまずいとの話で何か作ったり買っていくらしいので 週1回位私色々作って送っているの
姪が私に羨ましい程 両親の仲の良さとかメール寄こします
ポルトガルも行きましたけれど認知で忘れました
2017/02/13 08:58:49
私のささやかなポルトガル体験
ポルトガルの漢字表記「葡萄牙」から、ブドウがたくさん採れ、
ワインが美味い国なのではと、想像しておりました。
(少年の頃の、他愛もない連想です)
後年、マカオに遊ぶ機会を得ました。
そこで食した、ポルトガル料理の、美味だったこと……
魚料理の味付けは、日本人の舌に、合うと思いました。
本国へは、とうとう、行けず仕舞いです。
本文からは、異国を旅する、シシーマニアさんの、楽しげな様子が、
伝わってまいります。
紀行文は、これで良いのです。
2017/02/13 07:41:26
大航海時代
スペインと世界を二分していた国とは思えないほど、政治的には地味な国に。
教会から出てきた二人は、その昔の名家かもしれませんね。
気候や風土、イワシを上手に食べる素朴な人々と、勝手に想像しています。
南部の方へ移住できたらなと。
空想だけでしかないのですが。
2017/02/13 06:57:18
イワシの塩焼き
イワシの塩焼きの習慣がないのに
娘が塩焼きが好きっていいます
どうやら家内が作っていたらしく
普通に塩焼きしたら良いのか迷っています
ポルトガルの話からずれましたね
2017/02/13 00:20:30