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スパイス役の人　

2016年06月12日
テーマ：ナビ友さんとの呑み会

私は、知人のお宅へ伺う際には、通常ワインを持参する。結果的には、自分が飲むためということになってしまうことが多いけど・・。

今回は、Kさんが飲まない方だと知っていたものの、どうやら皆さんのブログを読んでいると、アルコールは持参して酒盛りとなる、と言うのがお決まりであるらしい。

実はいそいそと、事前にMargauxの赤ワインを用意して、自分ながら楽しみにしていたのだが。

どうも自分の行動に自信の持てない私は、暑くなってきたしKさんは和食がお好きらしいし、やはり冷えた白ワインの方が良いのでは、と迷い始めたのだった。

Kさんのお宅の最寄駅を調べてみると、ラッキーなことに駅ビル内に輸入ワインを扱うお店があるらしい。

電話番号が載っていたので、一応、白やスパークリングを冷えた状態で店頭に並べてあることを確認。

さて、駅を降りて、そのお店を探すあたりから、今回のもう一人のヒロインMさんの存在が、がぜん輝き始めたのだった。

余り頻繁にブログアップされる方ではないので、私の中に先入観は殆どなかったのだが、お店を探したり、Kさんのお宅へ向かうときなどの、方向感覚と判断力が何とも潔い。

男尊女卑の嫌いな私としては、大きな声では言えないけれど、この潔さは、女性には珍しいタイプだと思う。むしろ、リーダーシップと言った方が適切かもしれない。

そして、余り口数は多くないし、穏やかな語り口なのに、何というかスパイスが効いているのだ。

しかも、私がここ二十年位、主人のお伴で海外へ行くたびに先輩としてお世話になっているK夫人に、しゃべり方がよく似ている！

K夫人は、私より一世代年長の方だが、ニューヨーク生まれの帰国子女で、高校生時代は、かのオノヨウコの妹分だったとか。

お話を始めると、いかにも奥が深そうなところもそっくりで、私はまるでK夫人に感じている様な、自分が妹分になった、そんな気がしたのだった。

そうなのだ。

今回楽しかったいくつかの理由の一つに、自分の年齢が下から二番目と言う、極めてレアな舞台設定もあった。

そしてMさんの、落ち着いた存在感がかなり影響して、私を気楽にさせてくれたのだと思う。

タクシーを降りて、今度は丘の上にあるKさんのお宅まで階段を上るときも、お家の呼び鈴を押す時も、Mさんには、ためらうことが無い様に見える。

まるでMさんの体型を現しているかの様に、無駄がないのである。

ブログを頻繁にはアップされないのも、いかにも無駄がないからだ、と思ってしまう位に・・。

そして、そのMさんを、穏やかな声と口調が、ふんわりと包んでいる。


此処に、今回は黒一点の、周りから師匠と呼ばれている、あのPさんがいらっしゃる。

この、見事な配役で、いよいよ舞台は始まった。

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