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何の、た〜めに・・♪ 

2016年04月26日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

子供の頃から、一筋にピアノの道を歩いてきた。

発端は、勿論親の希望である。

概ね、本人が関心持ってから始めても、早期教育が基本のこの世界では、時既に遅しなのだ。

音楽の世界で出会った友人たちの殆どが、親がかりの二代目である。


スポーツの世界にも多分、通じるだろう。

何しろ親がかりだから、教育もダイナミックである。

学校を欠席しようが、テストの席次が悪かろうが、親がいつでもフォローしてくれるので、子供達にとっては怖いものはない、っといった様相である。


あの頃にもしも、ユーチューブが存在していて、世界の音楽界と言うものを実感することができていたら、私は間違いなくピアノを止めていたと思うけれど。

情報の少なかった、昭和30年代である。

中学生位の頃、自分の進むべき一本道は、キラキラ輝いているかのように見えたものだ。


それなりに天狗になった少年少女たちが、大学生となり全国から集まってきて、クラスメイトとなった。


可能性、とは若者の特権である。

その学生たちにとっての財産なんて、ほんのちょっぴりの才能と可能性ばかりなのだけど。

先生たちも、教育者としての大きな視点で、ご自分の過去とも照らし合わせて、むやみに若者たちの可能性を潰すことはなさらない。

玉石混合という言葉が、あるではないか。


この中にはもしかしたら、世界の舞台で活躍する程の逸材が、存在しないとも限らないのだから・・。


だが生憎、若い学生たちの苦悩は其処からスタートするのだ。


ピアノ科のクラスメイトは当時、30人弱。

更に、上の学年にも、下の学年にも勿論ピアノ科の学生が学んでいる。


もし全員が、ピアニストの卵として、日夜努力していたとしたら・・。

だが冷静に考えてみれば、演奏家として生活が成り立っているピアニストが、果たして日本の音楽界に10人もいるであろうか・・。


問題は、その残酷さに気付くのが、早いか遅いか・・。


私は幸か不幸か、主人が全く異分野の世界の人だったので、この勘違いに気付かせてもらったけれど、自らそれを見極めるのは至難の業だと思う・・。


私が、本番を控えて目を吊り上げていたりすると、わが家では「な・ん・の、た〜めに・・?」と鼻歌が聴こえてくる。


まあ、全てをなげうってピアノ一筋で生きてきたからには、一流になれなくとも、世の為にはなれなくても、今更おいそれと引き返すことはできないのだが・・。

聴こえてくるその鼻歌は、私の中での「そうだよなあ・・」といったちょっとした息継ぎとして、大いに役立ってはいるのだ。



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名古屋の「ブルーノート」等は行ったりします

シシーマニアさん

Yさん、コメントありがとうございました。

我が家の歌い手に訊いてみましたが、本人も「何かのパクリだろう・・」と余り覚えがない様です。
帰ってきたヨッパライは、さすがの私も知っていますが「何のために」は我が家のユーチューブでは出てきませんで、確認できませんでした。
因みに我が家は、私は例外でクラシック党ですが、家族はみな普通にギターやバンジョーを弾いたり、ジャズも多少は聴いているみたいです。
大阪がジャズに包まれる・・、何か楽しそうですね。

2016/04/27 12:01:03

おそくに・・・

さん

御存知ないでしょうが、その昔に
帰って来たヨッパライなるヒット曲を生んだ
フォーククルセダースに。「何のために」と
タイトルする歌がありますが・・・
シシー様宅のは
クラシックの声楽の歌なのですか?

2016/04/27 00:24:13

芸術家は貧しいものと、昔から決まってますね

シシーマニアさん

吾喰楽さん、こんばんは。

日本では、クラシック音楽は西洋伝来文化なので、人口が少ないのです。
つまり需要もあまりありません。吾喰楽さんが名前を耳にしたことがあるような音楽家が、生活できている人達、と言えるかもしれません。

もっとも、ヨーロッパのオルガニストやオーケストラ団員だったりすると、生活に密着していて、充分生活はできると思われますが・・。

私も一応、英語の自己紹介などでは「ピアニストです」と、白々しく言ったりもしますが、生活そのものは、教師をしたり主人の家族として、成り立っています。

2016/04/26 22:44:09

天は不公平ですよね。

シシーマニアさん

道子さん、初めまして。
コメントありがとうございました。

その方はきっと、選ばれし幸運のお一人なのでしょうね。
(もしや、坂本龍一氏だったり、とか・・?)

2016/04/26 22:36:41

ピアノ

吾喰楽さん

こんばんは。

今日のブログ、非常に興味深く拝読しました。
貧乏育ちの私は、ピアノとかバレーを習っている人は、自分とは別世界の人でした。
そのピアノを、単なる習い事ではなく、いわば、その道を究めたにも拘らず・・・

音楽に関する造詣は、皆無といって良い私ですが、一度、シシーマニアさんのピアノを聴いてみたいです。

2016/04/26 21:27:05

同僚に

さん

芸大作曲家をトップで出た人がいましたが、、、。

2016/04/26 14:40:23

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