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独りディナー
「悪人」映画と小説
2016年03月23日
テーマ:シニアライフ
映画「悪人」を見た。
殺人犯である主人公が、妻夫木聡。
被害者が満嶋ひかり。被害者の父親が柄本明。
主人公の育ての親である祖母が樹木希林。
最初に容疑者とみなされる大学生が岡田将生。
主人公と共に逃避行をする女性が深津絵里。
凄い配役である。
最初に映画を見たときは、もしかして妻夫木聡はミスキャストではないか、と私は思ったのだった。
あの可愛らしいともいえる表情の、悪とは対極にありそうなイケメンに、見ている方は次第に感情移入をしてしまって、「何故?」という世の中の不条理を感じながら、終わって見れば妻夫木ファンになってしまう、ってどういう事?
例えば、被害者の満嶋ひかりは素晴らしい。
まあ、殺される役回りというのだろうか、自分勝手で計算高い女性像が実にリアリティーを持って描き出されている。
あの可愛らしい、健気なイメージの満嶋ひかりが、である。
柄本明の存在感も、いつもながら光っている。
でもこれは想定内の役回りだ。
岡田将生の、甘やかされた金持ちのボンボン像も、しっくりいく。
でも、主人公の妻夫木聡は、いったいなんなのだ。
特に最後に、逃避行を共にした深津絵里を絞め殺そうとするあの場面は、私には理解できなかった。
きっと、例えば山田孝之だったら、満嶋ひかりの様に納得のいく、悪人像を演じていたのでは・・。
そして即、私は原作をアマゾンで注文したのだった。
そして、一気に読み上げて、納得した。
私の独断でいえば、たかだか二時間ばかりの映画では語りつくし得ない重いテーマを、制作側は、それぞれの役者さんの個性に委ねたのではないだろうか。
としか、思えなかった。
原作では、束の間しか出てこないながら重要な登場人物が、映画ではカットされていて、当然彼らのセリフも出ては来ない。
それを、妻夫木聡が、彼の個性として演じている様に思えたのだった。
悪人にはなりきれない主人公を、セリフではなく存在として演じていた、というのだろうか。
あの、イケメンの表情がなければ、主人公の性格は只悲惨なもので終わってしまったのかもしれない。
原作の最後に登場する、主人公の友人とかつての恋人と、そして逃避行の相手。
まあ、あれは私の様に鈍い読者への説明かも知れないけれど、あの説明を妻夫木聡という役者さんが全てを背負って、言葉ではなくその個性で、演じていたのだと思う。
素晴らしい配役だったのだ。
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俳優の存在感、って奥が深いですね
ばばたまさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。
「妻夫木君があの暗さを映画を撮り終えるまでプライベートでも引きずる人間ですっていうから、演技も最高です。」
そうだったのですか・・。最初ミスキャストか、と思ったなんて。知らないにも程がありました。
妻夫木君が主役を演じる、という時点で、テーマの大半を既に伝えてるのですね。
何だか、とても面白いです。
2016/03/23 17:58:35
突然ですが
映画配給の時期に映画は見ないで先に原作の本を読んだのです。
撮影された場所も知っていたし、佐賀や福岡が舞台になってたので興味がわいて。
だからずい分時間が経ってて映画を見ましたが、シーシーさんがあまりにも的確に感想を書いてあるのに、つい読み逃げ出来なくなりました(笑)
妻夫木君があの暗さを映画を撮り終えるまでプライベートでも引きずる人間ですっていうから、演技も最高です。
2016/03/23 14:52:55
そうですね。
監督が素晴らしい、確かにそうですね。
脚本は、原作者と監督との共作でしたので、主人公の描き方は二人のイメージということになります。
一つの作品を描く為に、見えないところで動いている人の数って、今更ですけど凄いですね。
その点、作家は一人で全てをコントロールするのだから、これほど自由な職業は無いのかも。
私は通常、一人でピアノを弾くので、これって何て自由な職業だろう(食べて行けるかどうかは、別にして)と思っていますが、それでもまず作曲家ありきです。
作家はゼロからスタートですものね。
素晴らしい世界ですね。
まあ反比例して、これほど大変な世界はないかもしれませんけれど。
恐ろしくて、私には足を踏み入れる勇気も、勿論才能もありませんが。
2016/03/23 11:27:10
迫る恐怖心
おはようございます。
シシーさんの視聴後、読後評に思わず大きく
頷いてしまいます。
私はこの悪人をWowowoで見たのは一年以上前だった思い
ますが、二度と見たくないという記憶に残る映画です。
若い役者さん達がよく演じている事に驚き、妻夫木聡さん、
深津絵里さん、もちろん満嶋ひかりさんの素直な感性と
演技力に目を見張りました。
>妻夫木聡という役者さんが全てを背負って、言葉ではなくその個性で、演じていたのだと思う。
特に監督が素晴らしいのでしょうね。
何だか変な比喩かもしれませんが…、
先日、判決が出たと
される栃木小1女児殺害事件」で逮捕された勝又拓哉容疑者。
TVや新聞に出てくるこの犯人の顔と悪人役を演じた
役者・妻夫木聡さんがダブりました。
あの実行犯とされる目も、人を殺すような人じゃないと
思わせる目をしている。
人の心に奥深く潜む、深層心理ってコワイものです。
2016/03/23 08:31:33