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敏洋’s 昭和の恋物語り

にあんちゃん 〜通夜の席でのことだ〜 (十四) 

2016年02月08日 外部ブログ記事
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 そしてこのことがきっかけとなり、ほのかは老人介護の道へと進むことを決意した。

「なあ、ほのか。大学がいやならそれでもいい。
働きたいのなら、公務員はどうだ。とにかく大手の会社にしなさい。
介護の仕事は重労働だと聞くよ」

 猫なで声で説得にかかる孝男に対し、ぷーっと頬を膨らませて
「介護の仕事って、大事なんだよ。大丈夫! あたし、頑張るから」
 と、譲らない。

結局根負けをしてしまった孝男、渋々ながらも認めた。
せめて自宅から通いなさいと説得にかかった道子だったが、自宅からの通学時間がかかりすぎることと、施設側に寮が整備されていることから、これもまた渋々ながら認めざるを得なかった。

 年の暮れも迫った頃に、再度ほのかに対し意思確認が行われた。
大学入試については諦めた孝男だが、勤めるにしても老人介護だけはやらせたくなかった。

施設の内情に詳しい孝男だ。
ほぼ四半期ごとに融資依頼の稟議書が上がってくる。
その経営の厳しさについては、重々に分かっている。

「給料は安いし、重労働だよ。なにもそんなところに…」
 と、翻意を促す。

「こんな経済状況だからこそ、有名大学を卒業するべきだ」
 長男もまた力説する。
馬鹿な奴だと小声で舌打ちをした。

次男が声を挙げようとすると、
「お前は黙ってろ! バイト生活のお前の話なんか聞きたくない!」
 と、孝男からの雷が落ちた。

「もう少し考えてみたらどうだ。
それとも、見学に…そうだ。銀行に来なさい。
お父さんの銀行だったら、今からでもなんとかなるよ」

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