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敏洋’s 昭和の恋物語り

にあんちゃん 〜通夜の席でのことだ〜 (十三) 

2016年02月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 学校の裏手にある土手の草むらに腰を下ろした二人、流星群をここで観ることにした。

「ほのかね、毎日ね、婆ちゃんとお話ししているんだよ。
あそこの樹の下でね、少しの時間だけど、婆ちゃんが話しかけてくれるの」
「そうか、ばあちゃんと話をしているのか。そりゃ良かった」

 次男の肩に頭を乗せたほのかで、柑橘系の香りが次男の鼻腔をくすぐる。
「知らない人が見たら、にあんちゃんとほのか、恋人同士にみられるだろうね」

 ほのかの口からこぼれたその言葉が、次男の気持ちをざわつかせた。
ドクドクと波打つ心音が、次第に激しさを増してくる。
常々妹だと言い聞かせてきた次男で、何気なくもらしたであろうほのかの「恋人」という言葉が、何度も何度も頭の中で響いた。

「ばかなことを言うな。ほのかは妹だ!」
 思わず強い口調になってしまった。
そのあまりの怒声に、体をびくつかせたほのかだった。

「だってさ、婆ちゃんがさ、ほのかがまだ小学生のころにさ、よく言ってたもん。
『大きくなったら、ナガオ兄ちゃんのお嫁さんになるかい』って。
でさ、ほのかさ『なる、なる。あんちゃんとにあんちゃんの嫁さんになる』って言ったの。
婆ちゃん、大笑いしてた」

 衝撃だった。
“あんちゃんの嫁さん? 俺じゃなくて、あんちゃん? そうか…やっぱり俺はよそ者なんだ”
 と、疎外感を感じる次男だった。
“本当の家族にするには…”というシゲ子の真意が分からぬ次男だった。

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