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敏洋’s 昭和の恋物語り

にあんちゃん 〜通夜の席でのことだ〜 (一) 

2016年01月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 通夜の席でのことだ。

 安らかな表情で横たわるシゲ子の枕元で、憔悴しきった孝道が座っている。
その横に孝男が陣取り
「西本さんだよ、福井さんだよ…」
 と耳元で告げている。
「うんうん」
 と頷きながらも視線はシゲ子に注がれたままだ。

 孝男の横には長男と次男がかしこまっている。
長男が如才なくお辞儀をするのに対し、次男はじっと俯いたままでぐっと口を閉じている。
反対側には縁者たちが陣取っている。
八十を過ぎてのことだから大往生だと囁き合っている。

孝道もまた、そう思っている。
思ってはいるが、ひとり取り残されたという思いは消えない。
そしてまたこれからの事を考えたとき、一抹の不安を感じている。

「これからどうする。こっちに来るかい」
 と孝男が声をかけた。
あと二年もすれば八十になる孝道だが、まだ体はかくしゃくとしている。
時折物忘れはするが、まだ独り暮らしができると思っている。

そしてこの先どうにもならなくなったとしても、孝男夫婦の家に入ることはすまいと思っている。
道子に己の世話までさせるべきではないと、固く決めていた。

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