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深夜食堂へは、行けない・・ 

2015年10月16日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

「深夜食堂」に登場する様々なキャラクターは、あまりにも自分と世界が違い過ぎる。

大半の視聴者にとっても、多分そうだろうと思う。

それなのに、何故だ?

私の場合は、未知の世界への好奇心かな・・。

西洋志向の強い女性にとって、一生縁が無いとも思える場に対する、好奇心?


二歳違いの弟がいる。

弟もやはり、同じ大学で作曲を学んだ後輩だから、話題や関心の共通項は、限りが無い。

男性なだけに、というか才能の差もあって、ずいぶん私は、弟から学ばせて貰った。


そして、卒業後。

私はウィーンへ留学し、弟は大学院へ進学してそのまま日本に住み続けている。

演奏部門と違って、作曲は自らのアイデンティティーを掘り下げるのが仕事の大半だから、当然かもしれない。


留学を終えて、数年ぶりに会った弟の世界観は、私にはとてもまぶしく見えた。

つまり、彼は土着を見据えている様だった。

私の様に、正道を歩いて、そこそこの経歴を重ねている人生からは、想像もしない世界。


飲み屋のおやじさんとか、喫茶店のマスターといった人たちが、弟の周りにたくさんいて、とても気が合う様子だった。

父親は堅い職業だったし、我が家は西洋思考の雰囲気が強かったから、弟はともかく私にはどこか、ドラマの中の世界の様に「水商売」と呼ばれる人達に憧れがあったのだと思う。


弟に連れられて、というかその友達に連れられて、一度だけルーレットなどの並んでいる多分非合法的な場所を覗いたことがある。

私が、弟たちの、キャバレーとか飲み屋の話を聞いて興味を持ったところで、所詮同行は無理そうだったので、行き着いた場所が、其処だったのだろう。

ドラマで見るセットの様でもあったが、余り肝の座っていない私は、一見しただけで満足というか、直ぐに逃げ帰ってきた記憶があるだけだが・・。



「深夜食堂」には、そんな私からは未曾有の世界を覗き見するような楽しみがあるのだと思う。

いわゆる「やばい」場面がある訳でもないのだが、ものに動じない寡黙なマスターの顔の傷跡が、それを無言で表現しているから・・。



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ユーモアがあれば・・。

シシーマニアさん

SOYOKAZEさん、コメントありがとうございました。

そうなのです。
「底辺で生きる人達」って、見てしまうでしょう?
その辺の自分の心理に向き合うの、怖くないですか。

私は逆に、お縄になった事こそありませんが、心理的には如何なのか。
とても真っ当に生きてきたと、胸を張っては言えないのです。正々堂々とそう言える人とも、余り普通に話せる自信はありません。

まあ、誰が相手でも普通に話せないのかも・・。
あっ、ユーモアのある人なら、オーケーです。

2015/10/16 14:12:12

居心地よいかも?

さん

私は、真っ当に生きて来ましたが、やくざ者と、電話で渡り合ったこともあるし、例えば、スナックのママとも、普通に話せると思います。
意外と、底辺で生きる人達って、温かいとも思うからです。

だから、深夜食堂を観て「常連さんになりたいな」そう思いました。

2015/10/16 13:29:17

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