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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十六) かしこ 

2015年09月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



ボクちゃんはね、お姉さんの中に、お母さんを見ているのです。
いえいえ、間違いありません。お姉さんには、分かります。
責めているのではありません。
ボクちゃんのお母さんは、それは素敵な女性なのでしょう。
お話の端々から、良く分かりました。

でもね、そろそろ自立してくださいね。
そしてお母さんを、自由にしてあげて下さい。
まだお若いのですから、お母さんは。

ボクちゃんのことだから、この手紙を読みながら泣いてくれているでしょうね。
今まで、ありがとうね。
お姉さんは、今でもボクちゃんが好きです。
旦那様になってくれる方には申し訳ないけれど、一番好きです。

でも、結婚となると、話は別です。
ボクちゃんにしても、「結婚」という二文字には、未だ実感がないことでしょう。
その内、分かるようになります。

どうぞ、素敵な女性達と、たくさんの恋愛をしてください。
たくさんの別れを経験してください。
たくさんの、素敵な想い出を作ってください。
そしてその想い出の一頁に、お姉さんも加えてください。
今まで、本当にありがとう。どうぞ、お元気でね。         かしこ

==============

牧子からの手紙は、確かにショックではあった。
しかし不思議なことに、冷静な気持ちで読んでいた。
予感めいたものを感じてはいたのだが、努めて考えないようにしていたのだ。

今の彼は、悲恋に嘆く己を楽しむような趣きがある。
そしてそんな己に酔っていた。
貴子との再会が、それを導き出したかもしれない。

思えば、異性関係に関して挫折を知らない彼だった。
気が付けば、誰かが傍らに居てくれた。
嬉しい時には共に喜び、悲しい時には泣いてくれた。
憤怒の思いに駆られた時には、慰めてもくれた。
いつの時にも、どこの場所にも、居た。

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