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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十六)そして、一ヶ月。 

2015年09月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



一週間は、唯々、待った。
二週間目は、牧子の身に何かあったのか、と考えた。
しかし三週間となると、悲嘆にくれた。
と同時に、怒りが込み上げてくる。
“僕のことなんか、忘れてしまったの?”
“くそお、浮気するぞ!”

そして、一ヶ月。
やっと、牧子からの返信が届いた。
封を開けると、牧子の香が漂ってくるような、そんな錯覚を覚えた。
思わず、封筒に頬ずりをしてしまった。

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ボクちゃんへ

返事が遅れて、ごめんね。すぐにも書きたかったのだけれど、色々と考える ことがあって。
「私のことは、過去のこととして忘れてください」

結論から書いてしまっては、混乱するでしょうね。
でもね、お姉さんも考えて考えて、考え抜いた末の結論です。
お姉さんは、こちらで一生を終えることにします。
もう、就職先も決めました。
やはりのことに、両親をそのままには出来ません。

優しいボクちゃんのことです。
「ぼくが行ってもいいよ」と、言うでしょうね。
でもそれは、だめよ。
一時の感傷で、暮らせるような場所ではありません。
それに、ボクちゃんには、大好きなお母さんやお爺さんが居るんですから。

それだけでは、納得できないでしょうね。
実は、お姉さん、お見合いをしました。
母方の遠縁に当たる男性です。
実直な方で、お姉さんの過去は一切問わない、と言ってくださいました。
次男であることから、こちらの家に入ってくださいます。
親の面倒を見ても良い、とまで言ってくださるのです。
来年の春には、式を挙げます。
ボクちゃんは、未だ若いのです。
これから、素敵な女性に巡り会う筈です。
私のような女に、関わっていてはいけません。 

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