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敏洋’s 昭和の恋物語り
長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十六)僕なんて、かわいいものさ
2015年09月11日
テーマ:テーマ無し
話し足りなそうな表情の蛍子に対し、身を乗り出す素振りで問い掛けた。
「蛍子さん、チーフなんですよね? もっと面白い話、あるんじゃないですか?」
得意げな表情を見せつつ、かつまた困り顔も見せつつ、
「どうしょっか、なあ。機密事項みたいなもんだし…」
と、焦れる彼を楽しんでいる蛍子だった。
「教えてくださいよ、なんか中途半端ですよ。これじゃ、蛇の生殺しみたいなもんじゃないですか」
裏話にさほどに興味を持たない彼だったが、証券会社という特殊な世界となれば話は別だとばかりに、話の続きをせびった。
「証券会社というのはね、大口投資家を儲けさせる為にあるのよ。
とに角、男たちは小ずるいの。でも小ずるい男じゃなきゃ、出世は望めないしね。
変に正義漢ぶる奴はね、だめ!
煙たがられて、部署を転々とさせられて、最後は自主退職よ。
実態は、解雇だけどね」
「クビ、ですか? そうでしょうね」
その程度のことなら分かりきったことだと思う彼だった。
もっとどろどろとした話を、今夜は聞きたいのだ。
純真な青年の話を聞かされて、己の不純さに打ちのめされた彼だ。
その思いを消すには、己よりも不純な男の話を聞かねばならないのだ。
だから僕なんて、かわいいものさ。
そう思いたいのだ。
「証券会社というのはね、個人の投資家を殺すことで成り立つのよ。
大口投資家を儲けさせる為にあるのよ
。男はね、ずるくなくちゃだめ。平気で嘘を吐ける男でなきゃ、生き残れないわよ。
『そうでしたっけ?』なんてさ、すっとぼけなくちゃ。
それでもって女の子に、おっ被せるのよ。
『俺の指示と違うじゃないか!』『連絡してくれてないのか!』最後に『これだから女は困る!』なんてね。
それでもってね、そのままにしないの、できる男は。
必ず、お誘いがあるわけ。女の子を懐柔するわけ。
『悪かったよ、ほんとに。あぁでも言わないと、収拾がつかなくてさ。お詫びに、美味いものご馳走するよ』なんてね。
で、場合によっては、その子を食べちゃうわけよ」
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